Cobolerの実験場

書きたくなった文章を置きに来る場所

「地獄のセト・ロード」 その1

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*1

はじめに

去る12月11日、FGNの会場をお借りして開催したアクト「地獄のセト・ロード」のリプレイです。このシナリオの作者である@sone_99様には、リプレイ化の許可をして頂きました事につきまして、厚くお礼申し上げます。ありがとうございます!

今回のシナリオは、想定プレイ時間が5時間という大作でした。これは、岡山でやるにはちょっと時間足りない。というわけで、福山ゲーマーズネットワークの例会の場をお借りして開催しました。(ここ、会場を夜10時くらいまで押さえているので、終了時刻が遅くなっても安心なのです。)ついでに、このときの開会式で、PC4さんはFGN先代会長から「君が次期会長をやりなさい」と言われて図らずも新会長(仮)に就任する事が決まってしまいました。そんな事がありましたので、今回のリプレイは「新会長(仮)就任記念リプレイ」となります。会長(仮)!おめでとう!あとガンバれ!!

で、どんなアクトになったかというと。いくら時間があるとはいえ、わしの帰りの時間とかも考慮したら18時には終わらせたい。(早寝しないと早起きできない体質なので、22時には寝なきゃダメな人間なんです、はい)しかし。先週のOGAで初めてN◎VAを遊んだPC2さん。Dやそれ以前の環境では遊んでいるけど、Xをやるのはこれで2回目くらいという福山勢PC1、PC3さん。そしてここ4ヶ月くらいでN◎VAをやりこんだけど、基本的には初心者なルーラーとPC4さん。というわけで、最初から最後まで、ルルブをすごい勢いで参照しまくってました。そのため時間のロスが結構発生し、結果として全体的に駆け足になってしまいました。描写があっさりしてしまった部分もあるのですが、PC2ヒルコの謎の甲殻類的な魅力や、PC1カゼのヤケクソな自転車操業がとても印象的なアクトになったと思っています。

キャラクター紹介

キャラクター作成は初期+50経験点、レコシー持ってきた人はその経験点も追加可能。という感じで行っています。

PC1 カゼ

コネ:王玲華<R:ワン・リンファ>  推奨スート:スペード
 キミは運び屋、金次第で何でも運ぶカゼだ。今回の仕事は、ヘイロンの研究者・王玲華の依頼で、ウィルス危機にあるオーサカM○●Nへ薬を届けること。行く手にはミュータントや山賊どもがうごめく地獄の難所、セト・ロード。どれほど危険な旅路だろうと、やり遂げてみせる。それがキミのスタイルだ。
【PS:M○●Nへ薬を届ける】 

RL:では、皆さま、自己紹介の時間です。PC1さん、どうぞ。
エイジ:名前は志道(しどう)エイジ。年齢は22歳の男であります。実は、小さな運送会社をやってたんですが、ちょっと先日、ヒルコの被害にあって。会社が傾いたんです。
新藤:ハハハ!!(笑)
エイジ:ちょっと保険金をケチっていたところに来たので、色々首が回らなくなった。それで、何かないかなーとコネのジミー楊に泣きついたら、この仕事を紹介されて、行ってみたら超ヤバイ。どうしよう。っていう。
RL:なるほどね!わざわざホンコンまで行ってみたらこんな仕事だったと。最悪だ!と!(笑)
エイジ:しょうがねえから、なけなしの金で、愛車を改造して、なんとか生き残りを狙おうという…!
RL:これは、素晴らしいですね!分かりました。(笑)
エイジ:俺もこの仕事をこなせないと、命の危険があるけど、こなせなくっても、社会的に死ぬので。(一同爆笑)
新藤:受けるしかねぇー!!(笑)
エイジ:本当にガケっぷちなの!(笑)
ヒジリ:崖っぷちだ!崖っぷちヒーロー!
RL:良く分かりました!では、特技とかは。
エイジ:スタイルはカゼ=カゼ◎、タタラ●と申しまして。自分の会社のヴィークルの整備とかをやってたりしたのですが。特技は、〈改造〉、〈改造Ⅱ〉、〈魔改造〉、
RL:ん?タタラばっかりだな。
エイジ:それから〈即席修理〉、〈タイムマジック〉。
RL:奥義入れてきたー!!
エイジ:最初のシーンでスペードを確保したら、〈改造〉!パーン!と出して。僕の仕事は全部終わります。
白子:うわぁー…(笑)
RL:ハハハ…(笑)
エイジ:そうそう。だからみんな集まってくれたら、〈タイムマジック〉でみんなのヴィークルをバーン!と改造するんですが、それで終わり。
RL:極端!!
新藤:…また極まったな!(笑)

白子:うーん、じゃあヴィークル買った方が良かったのかな。
RL:大丈夫!!それは大丈夫だから!!乗せてもらえば良いから!(笑)
白子:そうですね。免許も持ってないし。
ヒジリ:免許なんか持ってなくてもいいよ。ここ、無法地帯!
RL:そうそう。無法地帯!(笑)
エイジ:ちなみに、武器なんていうハイカラなものは、借金のカタに抑えられました。(一同爆笑)
ヒジリ:そうか!だから色々な装備がないのか!
エイジ:ない!!
新藤:こっちが頑張るしかないのね!(笑)
エイジ:以上です。
RL:分かりました…!(笑)

PC2 ヒルコ

コネ:ラビ  推奨スート:クラブ
 オーサカM○●Nに暮らすヒルコの少女ラビは、キミの貴重な友人だ。以前、キミは彼女に、ピンチの時は助けに行くと約束した。そして今、旅先のホンコンにいたキミは、M○●Nを襲うウィルスでラビが倒れたことを知った。約束を果たすために、キミはM○●Nへ薬を届ける輸送隊に参加するのだった。
【PS:ラビとの約束を果たす】

RL:PC2さん!
白子:私の名前は、大振白子(おおふりしらこ)。スタイルは、ミストレス◎、チャクラ、ヒルコ●。特技は〈鉄心〉〈牙の王〉〈ボディウォール〉〈核酸毒〉〈怪力〉っていう風になっていて。固くて、ハサミっていうか牙があるっていうので、私、どんな子がいいのかなーと思っていたんですけど。カニが良いかなって。
RL:うわぁ!!
エイジ:カニ!?(笑)
RL:それで白子なの!?なんか違くない?!
白子:はい!カニっこです!
エイジ:カニっこ!?
白子:15歳の女の子です。生まれたときから、赤というか白いカニなので。見た目的には白い肌の子かなーって感じなんですけど。
RL:実は甲殻類なんですね。
ヒジリ:甲殻類…!
白子:テンションが上がると、口から泡を吹くので、
ヒジリ:カニだー!!(笑)
白子:それで、語尾が「ぶく」になります。
ヒジリ:大丈夫!?
エイジ:なんだ!?
RL:リアクティブなんちゃら、みたいなやつかな?(笑)
白子:でもミストレスがペルソナなので、
RL:リーダーシップはあると。
ヒジリ:そういえば、美味しくなる特技持ってなかった?
白子:そうなんです!ネクタールを取ったので、カニミソが美味しいんです。
RL:カニミソを狙った密猟者に狙われているだと!?
ヒジリ:君が次のヒロインだー!
白子:でも、友達のためには危険な旅に出るんです。
RL:わかる、わかるよ。
エイジ:良い子なんだけど…(笑)
白子:私が死んだら、私を食べて下さい。みたいな。
新藤:この状態で!?うまみがつまっているというのか!?(笑)
エイジ:やだよ!!その流れで食べるっていやだよ!(笑)
白子:でも、おいしいですから!出自は、天上人。
RL:飼われてたんだ。きっと!養殖されてたんだよ!
白子:でもカニですよ!?あ、食べられる!
RL:きっと、食べられる寸前だったんだよ!
新藤:食べられる寸前にヒルコだって分かっったの!?
ヒジリ:その瞬間に自我が芽生えてだねー。
エイジ:無重力養殖ものだったんだ。
新藤:そりゃあ高価だ!本当に天上人じゃねーか!(笑)
RL:すごい設定が生えた…!PC3さんどうぞ。

PC3 アラシ

コネ:マダムM○●N  推奨スート:ダイヤ
 キミはM○●N傭兵団に所属する傭兵だ。たまたまホンコンHEAVENにいてウィルス危機を逃れたキミに、マダムM○●Nが途切れ途切れの通信で命じた。HEAVENからの治療薬輸送を護衛し、M○●Nを救え――と。まさにM○●N傭兵団にうってつけの仕事だ。
【PS:輸送隊を護衛する】

新藤:名前は、新藤篤(しんどう あつし)。28の男です。スタイルは、アラシ◎、カゼ●、カブト。出自は戦場生まれなのですが、戦車の中で生まれました。
RL:妊婦さんは運転するなよ!?(笑)
新藤:たぶん、後ろのスペースに民間人を乗せて運んでいたんですよ。それで、
エイジ:「産まれるー!」みたいな。
RL:なるほどね!(笑)ありがちだな!
新藤:親が傭兵だったので、そのまま戦車を乗り継いで行って、傭兵になりました。乗ってる戦車はPanzer GLっていうホバー戦車でして。主砲はルシファーズハンマー、火炎放射器の息吹搭載。後特技は〈マシンファイト〉、〈ヘビーファイト〉取ってるんで、戦車で体当たりできる。
RL:特攻野郎だ!!
白子:すごい!
新藤:秘技の〈ブロック〉を取ってるんで、かばうのも問題なし。ちなみに、制御値は戦車が-4になるんだけど、スキルとオプションで+1まで上げてあります。
RL:頑張るなぁ。
新藤:ちなみに、梵天をつけています。ミラーシェードです。
RL:対閃光防御。
新藤:暗視機能も付いてるってやつですね。
RL:たまたまホンコンHEAVENにいたの?
新藤:依頼です。運び屋として、行きの仕事があったの。行きの仕事が終わって、さぁ~他の仕事を受けて帰ろうかなと思ったら、マダムM○●Nから通信がありまして。それなら受けようと。

PC4 カブトワリ

コネ:ジェットストリーム遼<R:リャオ>  推奨スート:ハート
 かつて戦場で、キミの所属していた傭兵部隊は、凄腕のウォーカー乗りの傭兵、ジェットストリーム遼に全滅させられた。ヤツはキミの命を奪うことなく、自らの武名を語らせる証人として残した。そんな屈辱の記憶も忘れかけた頃、キミはM○●Nへの輸送隊の護衛に加わった。その道中、再びあの男とまみえることになる。
【PS:遼に借りを返す】

RL:なるほどね。では、PC4さん。
ヒジリ:PC名は、佐条(さじょう)ヒジリ。19歳男性です。出自は魔性の子だったんですけど、経験:傭兵なので妖怪に育てられたことがあるんだけど、その後傭兵になったんでしょう。スタイルは、カブトワリ●、ニューロ、アラシ◎。こいつ、ドローン使いなので、昔は引きこもって遠隔操作しながらブイブイ言わせていた生意気じゃりボーイ引きこもり野郎だったんですけど(笑)、1年前くらいにジェットストリーム遼にボコボコにされたんですよ。
RL:なるほど。
ヒジリ:それで、引きこもってばっかりじゃダメなのかなと思って、引きこもってばっかりじゃダメなのかなと思って、戦場に出ることにしたんです。と言う訳で、ジェットストリーム遼は、こいつの本来の顔を知らないって事にして良いですか?そしたら、出会いが劇的になるかなって。「ハハハ、あの時のお前かぁ!」くらいに笑ってくれるかなと。
RL:ってことは、そっちから「おい!お前がジェットストリーム遼だな!」って言い出すってことですね。
ヒジリ:そんな感じでお願いします!
RL:分かりました。
ヒジリ:特技は、〈パワーファイト〉と〈必殺の矢〉で、スペードとダイヤであればダメージ+5してさらに差分値の乗っけられます。あと、ドローン持ってるんですけど、肉体も一緒に出るんで、お二人のどちらかに空っぽになった体を乗せておいてください!
エイジ:はーい。
ヒジリ:ありがとうございまーす!

PC間コネ

エイジ:なんか、メンツだけ見ると、N◎VAというよりメタルヘッドのセッションみたいだな。(笑)
ヒジリ:戦場だよなぁ。
RL:そんな感じだ。
新藤:傭兵組とカニ。(笑)
白子:いや、でも修羅場くぐって来てるんで!
RL:このくらいの方が、場違い感があって良いとおもいます!では、PC間コネ!1から2。
ヒジリ:コネを取得しましょう!
エイジ:大振白子。カニ。
ヒジリ:PC1さんの事をどう思いますか?
白子:志道さん。でも、ヒルコに、ひどい目に遭わされたんですよね?
エイジ:そうですねぇ。運送中に、やられて。
RL:オーサカM○●Nにはタイラントっていう大型ヒルコがいます。こういう人畜無害?な子もいるけど。
白子:なるほど。それなのに、普通に接してくれているんですか?ていうか、カニに。
ヒジリ:…カニに。
エイジ:カニだからなぁー!まあまあ、職務上、カネは命より重い!
白子:でも、クール宅急便みたいにお世話になったことがあるのかも。
新藤:どうしたもんかな、これは!(笑)
ヒジリ:困ったら、ビジネスの関係にしておけば?
白子:じゃあ、ダイヤで。
RL:2から3。
新藤:カニについてどう思うか…!?
エイジ:カニが全てを持って行くなぁ。
白子:でも、外殻は、美少女だと思いますよ?
エイジ:なぜ!?
新藤:…なんだろう。興味だろうねぇ。
RL:じゃあ、感情ですかねぇ。
ヒジリ:クラブにしよう。
RL:3から4。
ヒジリ:佐条ヒジリです。
新藤:傭兵なんだよね。
ヒジリ:ビジネス上の関係かなぁ。
新藤:それなら外界かな。
RL:4から1。
ヒジリ:ここに19歳のじゃりボーイがいます!元引きこもりです!ドローン使いです!
エイジ:正直な反応としては、たぶん「ブルジョワめ!」って感じかなと。(爆笑)外界9だぜ、こいつ!?
新藤:それはどう考えても感情じゃねーか!!(笑)
RL:クラブで!
エイジ:はい!(笑)
RL:だからブルジョワはよぉ。こんな戦争ごっこなんかしやがってよぉ!
ヒジリ:戦争ごっこじゃないから!ガチで傭兵やってたからこの子!
新藤:でも一番そこらへんを分かってるのは俺だぞ。この戦車が俺の命なんだもん!車から降りたらだたの貧弱ボーイだもん!(笑)
ヒジリ:こっちだって外界以外に役にたつもんがないわー!まあ理性もいけるけど!
RL:分かりました。では、オープニングフェイズへ…!
白子:はーい。

オープニングフェイズ

小災厄再び

RL:最初はルーラーシーン。ニュースでは、オーサカM○●Nの現状を伝えている。閉鎖されたニアサイドへのゲート前に、ファーサイドの市民が押しかけてきている。「俺たちを見殺しにする気か!」「ニアサイドは薬を独占するな!」「子供が発症したんだ。頼む、助けてくれ!」というようなことが、ニュース映像に映っています。
ヒジリ:ふむ。
RL:ここはやっぱり、マッドマックスらしく「失望した!」とか言っておくべきかな?
エイジ:やべえ、マッドマックスは見たことがねえんだ!(笑)
RL:「お前らには失望した!ニアサイドで薬を独占して、ファーサイドの住民には薬を分けてやらないなんて、お前らは勝手すぎるー!」(笑)
ヒジリ:ニアサイドの横暴を許すなー!
新藤:コールが起こってる!(笑)
RL:というわけで、カメラはスタジオに切り替わります。「M○●Nで突如流行したウィルス性伝染病について、新星帝都大ヤマダ教授の知見をお願いします」
ヒジリ:ヤマダ…!
RL:「“小災厄”ウィルスの変異体で、致死性と伝染性が極めて高い、危険なウィルスです。テンペランスで突然発生し、ファーサイドに瞬く間に伝播。ニアサイドはすぐに完全自閉モードに移行したことで、被害の拡大を防いでいます「治療薬はないのですか?」
「“小災厄”ウィルス用のワクチンや抗ウィルス剤が使えるでしょう。M○●Nではニアサイドに備蓄されています。ただ、被害の大きいファーサイド及びテンペランスへ供給できるほどの量はありません」
「他メガプレックスから治療薬を輸送することは?」
「M○●N以外では、ホンコンのヘイロン・ケミカル本社が備蓄しています」
「しかし現在、磁気嵐によって空輸・海上輸送ともに不可能です。収まるのは一週間以上先、とのことですが……残念ですが、このまま事態が推移すれば、ファーサイドテンペランスは壊滅です」
白子:はぁ…。
RL:ということが、ニュース映像で流れています。というわけで、PC1のオープニング。
ヒジリ:イェー!

無謀なる冒険

RL:ホンコンHEAVENのバーに、腕利きのカゼたちが集まっている。その中には志道エイジの姿もある。彼らを呼び集めた依頼人・王玲華が現れ、仕事の内容を説明する。それを聞いたカゼたちが一斉に色めきたつ。「ヘイロン・ケミカルの王玲華と申します。」いかにもクグツ然とした女性です。
エイジ:じゃあ、そこで部屋の奥でミネラルウォーターを飲みながら。(笑)
RL:一番安いヤツ!(笑)
エイジ:そう!切り詰めなきゃだめなんだ!!
新藤:水道水じゃないだけマシだな!
RL:「皆さんの仕事は、オーサカM○●Nへの治療薬輸送。輸送ルートはセト・ロード経由」と言った瞬間に、「なに!?」という空気感に包まれる。ざわ、ざわ…
ヒジリ:セト・ロードだと!?
RL:そうそう。「危険は承知の上です。M○●N壊滅より早く薬を届けるには、他に道はありません」
エイジ:正気かよ。いかれてやがる。
RL:「今の季節は危険だ、死国のヒルコどもが活性化している」「それに、新興の山賊が相当やばいって話だ。当分あそこは使えねえ」そんな話が聞こえてきます。
白子:山賊!?
ヒジリ:ヒルコ!!
RL:「M○●Nがどうなろうが、俺には関係ない」とか、ネガティブな声も。「こんな無謀な仕事、受けるバカはいないぜ。なあ、志道?」
新藤:ハハハ!!一人居たー!!(笑)
エイジ:じゃあ、ここで!「俺はやるぜ!!それで良いんだろう!?」
白子:おおーっ!
ヒジリ:おおーっ!(ぱちぱち)
エイジ:言う前に、ものすごい悩んで!ポケットロンを出して、「この預金残高だと…やべえ!!」(笑)
新藤:だから、カッコイイところなのにー!!(笑)
エイジ:そういう感じなんだよ!
RL:では、そこでいっせいに注目を浴びます!「……どうやら、命知らずはあなただけのようですね。お願いします。」
エイジ:なに、任せろ。どっちにしろ死んだ身だ。(一同笑)
新藤:社会的に死ぬ身なのか!!(笑)
エイジ:そう!自分にしかわからない理由。よくわからんがカッコイイセリフに見えるけど、要するにヤケッパチになっているんだ。
ヒジリ:ダメじゃん!(笑)
白子:死ぬ気で!(笑)
エイジ:ふっ!
RL:次は、白子ちゃん。
白子:はい!

月のウサギ

RL:かつて白子は、オーサカM○●NでBIOSのヒルコ狩りにあった。ヒルコ狩りっていうのは、ヒルコの体内にしか造れないものを狙った、
白子:カニミソ。
RL:そう。カニミソみたいな器官。
白子:カニミソが狙われそうになったんですね。なるほど!
RL:そうかもしれない!(笑)その時、白子が逃亡する手助けをしたのが、同じヒルコのラビという少女だ。で、二人で路地裏に駆け込んで。「ここまで来れば、追手は来ないぴょん。もう安心ぴょん」
白子:ありがとうぶく。(一同笑)
新藤:ブクかよ!!(笑)
白子:みたいな感じで!
ヒジリ:大丈夫か!?
RL:泡吹いてるんですね!
白子:めっちゃ走って来たんで、興奮してます!
RL:なんだこの、超人ハルクみたいな設定は。(笑)
エイジ:すげえぜ。カニなのに前に走れる。(一同爆笑)
RL:間違いねえ!!間違いねえよ!(笑)
白子:前にも走れるけど、横に走ったほうが速いんです。なので、マジにヤバイときは、横移動します。
RL:はい!(笑)じゃあ、「えへへ、お礼なんていいぴょん。困ったときはお互い様だぴょん」
白子:「なんて優しいんだぶく!本当に、ありがとうぶく!今度何かあったら、私が助けるよ!」誓いあいます。
RL:「ありがとぴょん。私がピンチになったとき、助けてくれればいいぴょん」…なんだろう、この不思議空間。
白子:頑張ろうね!
RL:あ、分かった。さるかに合戦だ。
ヒジリ:でもうさぎが出てこない!(笑)
RL:あ、そうか。
白子:カチカチ山かな?
RL:本当だ!!カチカチ山だ!!(笑)
新藤:それだと、カニが居ない。
ヒジリ:カニとうさぎが出てくる話はないなぁ。
RL:仕方がない。まあいいや。(笑)そこで、さっきのニュース映像の続きです。「こちらはテンペランスの診療所です。ウィルスを発症した患者が次々に運び込まれています。ですが薬が足りず、ろくな治療を受けられない状況です」「どうかこの報道を見ている方、ここへ薬を運んでください!」「年端も行かない少女までもが、犠牲になろうとしています」ということで、運びこまれたラビの姿が映る。「うー、苦しいぴょん……死んじゃうぴょん……」
白子:あ、あぁ~っ!
新藤:それはいかん。
白子:「この危機を、誰も助けようとしないのかぶく!!」みたいに憤ります。
RL:じゃあ、そこで、さっきのシーンのバーの前を通りかかると、セト・ロード経由でM○●Nへ、という話がチラッと聞こえる。あ、あれに付いて行けば、ラビを助けられるかもしれない!!
白子:なるほど。じゃあ、横移動でトラックに近寄ります。
ヒジリ:横移動してるー!
RL:忍び込んだぞ!!(笑)というわけで、シーン終了。次はPC3!

三日月と髑髏にかけて

新藤:はーい。
RL:ホンコンHEAVENでニュース映像を見る新藤の元へ、マダムM○●Nから通信が入る。磁気嵐の影響で、ものすごいノイズが入っています。
新藤:えーっと、定時連絡は済ませたはずだが…
マダムM○●N:磁気嵐の影響で、いつ通信が途切れてもおかしくありません。新藤さん、手短に指令を伝えます。こちらの状況はご存知ですね。
新藤:ああ、いまニュースで見た。ワクチンが必要なんだろう。
マダムM○●N:そう。状況は最悪の一歩手前。あなたがHEAVENにいたことは、幸運と言えるでしょう。現在そちらで、陸路でM○●Nへ治療薬を輸送する計画が動いています。
新藤:では、そっちに合流すればいいんだな。
RL:「そうです。あなたの使命は、輸送を護衛し、M○●Nを救うこと。三日月と髑髏にかけて、輸送を成功させなさ――…」ザザザ。通信が途切れる。
新藤:仕方あるまい。戦車のカギ…鍵?
エイジ:鍵あるの?
新藤:た、多分ある!この時代珍しい物理キーなんだ。
RL:ありますね。いわゆるドライロック。
新藤:そんなものを(キーリングを指にひっかけて回すジェスチャー)こうやって振りながら。出て行こう。
白子:わー。
ヒジリ:カッコイイ!
新藤:「さて、運び屋はどこかな…」というわけで、そっちに会いに行こう。
RL:そして、そこを横切るカニ。
新藤:カニがまだいるー!!「なんだあのカニは!!」(笑)
エイジ:居るのか!?あらゆる方向でカニが持って行くな。(笑)
白子:やばい時だけですよ?カニっぽくなるのは。(笑)
ヒジリ:今は急いでいるからカニなんだな!

武名の証人

RL:次はPC4。ヒジリ。
ヒジリ:はい。
RL:いつかの戦場。佐条ヒジリの部隊は、たった1機のウォーカーによって壊滅させられた。
ヒジリ:じゃあ、墜落したドローンが悲鳴を上げています。精神ダメージを受けてて、昏睡しかけ。
RL:ウォーカーを駆るアラシ――ジェットストリーム遼は、ヒジリだけは生かして帰すという。部隊の仲間たちが「とても敵わない、佐条逃げろ……ぐふっ」ボカーン!って感じになってます。
ヒジリ:じゃあ、余波を受けて、部屋でビクンビクンしてる。
白子:アワワワ。
RL:ウォーカーのパイロットが、「佐条と言ったか、お前は殺さんよ!全員殺したら、俺の強さの証人がおらんことになってしまうからなぁ!」
ヒジリ:「ちきしょう!」と一言呟く。
ジェットストリーム:生きて帰って、このジェットストリーム遼の名を天下に知らしめるのよ!はっはっは!!
ヒジリ:じゃあ、その「はっはっは!」っていう声がフェードアウトしていって、現実で目が醒める。
RL:「名声は俺の力となる。いずれ戦場で俺の名を聞くだけで、敵が恐れをなして逃げ出すだろうさ」と言い残して、ジェットストリーム遼は立ち去っていきます。そして、現在の場面に戻ってくる。
ヒジリ:じゃあ、今はどこに居るんでしょう?
RL:ホンコンHEAVENです。
ヒジリ:じゃあ、居眠りから目が醒めたことにしよう。
RL:じゃあ、そこで「セト・ロードを通ってM○●Nに治療薬を運ぶらしいぜ。」「あの志道エイジが、ついに食い詰めてこんな依頼を受けるとはな…」(笑)
エイジ:たぶん、分かってるやつには分かってる!(笑)
ヒジリ:じゃあ、会社が傾いててーっていう話を知ってることにしよう。そういう事を思い返して。ちょうどオーサカM○●Nに帰る方法を探していたので、輸送部隊に飛び入りで参加させてもらうことにしよう。
RL:わかりました!
ヒジリ:危ない橋を渡るのは、アラシの生きざまだ!ってことで。

イントゥ・ザ・ワイルド

RL:というわけで!!最後は全員の顔見せのシーンです。どっかの倉庫で薬とかを積み込んでいるわけでして、王玲華がトラックをしげしげ見て。「このトラックは何年製ですか?もしかして、けっこう古かったりします?」
エイジ:あ、これっすか?実は、先代からの持ち物でして。
一同:オオーゥ!?(笑)
RL:大丈夫かよー!みたいな空気感に包まれる。
エイジ:なーに、大丈夫。フルチューンしてありますから!
ヒジリ:あ、そうか。こいつは自分で改造できるから!
エイジ:ところで、まだ〈改造〉の判定はできないの?
RL:次でリサーチフェイズに入るんで。
ヒジリ:じゃあ、うちのドローンも改造してもらえないか?って聞いてみよう。
エイジ:いいけど、そりゃあ…
RL:製作技能とアウトフィットの大分類が合ってるんで、できないことはないですね。
ヒジリ:あんたが腕利きっていうのはよく聞いてるからな。
エイジ:そこでだ。「どうしよっかなー、有料って言ったら良いのかなー?」って考えてる。(笑)でも、「い、いいぜ!」って言う!「任しとけ。あんたが強くなれば、俺も安心だ。」
ヒジリ:じゃあ、一応「これくらいは払うよ。」と言ってハンドサインを出す。
RL:PC同士で報酬点を融通しているだけじゃん?
ヒジリ:いや、そういうロールプレイしたら面白いかなって。
エイジ:戦車をしげしげ見て。「んー、アンタのは…でかいな!?」(笑)
新藤:まあ、戦車は普通でかいけどな!?(笑)
エイジ:まあ、無理じゃあないから、気が向いたら言ってくれ。(購入判定の目標値がすごく高いので、改造できなさそうな気がしている。)
新藤:そこは信頼しておくよ。
RL:じゃあ、この後自己紹介とかは済ませたとして、サクっと進めます。
白子:はい!
新藤:もしかして、白子が一人だけ目立ってる?(笑)
ヒジリ:きっと普段はただの女の子なんです!
エイジ:たぶん、さっき白子が荷台に入って来たところを見てて。さっきの依頼人に見つかったんだけど、「助手だ。」って言ったんですよ。
RL:目を見たら悪い子ではなさそうだと分かったと!いいですね!(笑)
白子:運転手さん、助けてくれてありがとうぶく!乗組員としては、乗り心地をもっと改良してほしいぶく!(笑)
新藤:何を言ってる!乗り心地改善のためにホバー戦車にしたのに!(笑)
白子:素晴らしい!(笑)
RL:ホンコンHEAVENのゲートに、治療薬輸送隊の面々が集う。依頼人のヘイロン社員・王玲華が最終確認を行なう。「改めて、ミッションを確認します。目的はオーサカM○●Nへの治療薬輸送。輸送ルートはセト・ロード経由。報酬はひとり1プラチナム」というわけで、報酬点をひとり10点ずつ差し上げます。
新藤:えらい高いな!?
ヒジリ:報酬点が19点になった。
白子:え、私も貰えるんですか!?
王玲華:あなたもM○●Nに行きたいのでしょう?
白子:行きたいです!
王玲華:私たちに協力してくれますね。
新藤:こっちは一応、マダムM○●Nからの指令だが。さて、今、トラックがいるんだよね。
エイジ:正確に言うと、大型の装甲車って感じ。4WDの。
新藤:大型の装甲車に、ホバー戦車と。
ヒジリ:で、ドローンが1機。本体はどっちかに乗せてもらおう。
王玲華:志道さんが治療薬の輸送を担当。本ミッションの要です。白子さん、新藤さん、佐条さんは、志道さんと治療薬の護衛。そして、私は医療スタッフとして同行します。
ヒジリ:なるほど。
王玲華:自己紹介も済んだところで、出発しましょう。状況は一刻を争います。

続く。

*1:

gahag.net

荒野の写真はこちらのサイトからお借りしました。

BLセッションをするときは、必ずプレイヤーの地雷についてリサーチするんやで。せんかったら死ぬで。(ブログ主からのメッセージ)