Cobolerの実験場

書きたくなった文章を置きに来る場所

第1回 その4「カンナ、みんなにドン引かれる」

順番が前後しますが、第1回セッションのリプレイを上げておきます。

協調性のない人が一人おりまして、現在ダンジョンの中で、1:2で二手に分かれて行動しています。大丈夫なのかよカンナは。

アスコルビン:広めの空間の入り口で、聞き耳判定。
GM:じゃあ聞き耳判定どうぞ。
アスコルビン:聞き耳判定、スカウトが無いから完全に平目だな。(ころころ)オゥフ!!
GM:特に何も聞こえない。
ベネラ:じゃあ私が行きます。
GM:今の位置からじゃだめです。
ベネラ:えー!
GM:そこで聞こえる範囲ならやっていいよ。
ベネラ:わかりましたー!(ころころ)12。
GM:カンナが先に進む音が聞こえる。
ベネラ:何だー!
アスコルビン:お前かよ!
カンナ:カッカッカッカッ。(靴音)
アスコルビン:カンナあんまり進むなー!
ベネラ:靴音でけーんだよ!
GM:叫んだってことでいい?
アスコルビン:叫んだら何かヤバそうなんだけど…。
カンナ:こっちに聞こえるかもしれん。
アスコルビン:じゃ、ちょっと広いところまで。(微速前進
GM:先にカンナが動いたからそちらの判定をするけれど、何か気配がします。
ベネラ:う!?
カンナ:ほうほう。それを感じ取れたってこと?
GM:それくらいならね。
カンナ:じゃあ、息を止めます。
GM:気を付けてるとは思うんだけど、忍び足判定をして戻ってください。戻るんならね。
カンナ:今は止まってるだけ。
GM:そっちは?
アスコルビン:ん?ああ。カンナの方が気になってた。
GM:一応別パーティーなんで、知らないふりして進んでください。何で離れてるのかは、打ち合わせてないと思うけど(笑)
ベネラ:まあ、危険だと思ったら全力で逃げかえってくるでしょう。
GM:ゴブリントレインを引き連れてくるってことですね。待てゴブー待てゴブーって。
ベネラ:ひえー!
アスコルビン:ということで、アスコルビンが広いところへ踏み出したので。
GM:周囲の様子が分かります。中に入るのはアスコルビンだけでいい?
アスコルビン:とりあえずは。
GM:ちょうどこの小山を掘り進んだ洞窟のようだ。中に入ったので、セージ、レンジャー、スカウトどれがある?
アスコルビン:セージです。
GM:セージ+知力で振ってみて。
アスコルビン:(ころころ)ウゥゥゥゥゥン!
GM:7か。ここの現場で何かを掘っていたんだろうなということが分かります。
アスコルビン:周りに敵の気配はない?
GM:今見てる感じでは、特にしない。このあたりは、掘っていた広場のような感じになっているね。
アスコルビン:もうちょっと奥に入って、ベネラにも見てもらおうか。
ベネラ:よし!じゃあここで聞き耳判定。(ころころ)
GM:調べる方は後で振るのね。じゃあ、こちらから見て真っ直ぐの方に、かすかな気配を感じる。
ベネラ:げ!こっちにも居るのか!
アスコルビン:まだこれの奥が続いてるってことか!
ベネラ:いまこの2人の時に何か襲われたら…回復の手段が無いよ。
アスコルビン:一応、アスコルビンにはソリッド…ヒーリングバレットがあるよ。
GM:殺す気か!
アスコルビン:回復手段はあるけどまあ。
GM:楽にしてやろう。回復ちゃう!
ベネラ:そんな感じだ…。
アスコルビン:とどめか!
GM:君たちは蛮族の寝床に迷い込んでいるんですよ。そりゃあまあ、全力で排除されるわな。
ベネラ:仕方ない、しょうもない敵だったら、こっちもええもん持ってますからな!
GM:まあそういうことなんですけどね。調べる方を振ってくれてもいいよ。
ベネラ:あ、じゃあ。もう一回。(ころころ)
カンナ:ほうほう。
GM:この鉱山は宝石の鉱山だったことがわかる。なぜ分かったかって?その証拠に、もう少し掘り起こしたら取り出せそうなルビーが君の目の前に見えるから!
ベネラ:なんだってー!
アスコルビン:なんとー!
GM:教える?隣の人に。
ベネラ:教えます教えます!これはもう!とりあえずこれだけでも持って帰りましょう!
GM:ではもしマイナー(炭鉱夫)技能があるか、レンジャー技能+器用度ボーナスで振れます。
アスコルビン:ない!
GM:壊すかもしれないけど、掘ることはできます。
アスコルビン:こういう時に活用できるようなマギテックあったかな…まあいいや…ノッカーボムだったら吹き飛ばすもんな…
カンナ:つるはしに変形させる!(笑)
GM:一応、目標値は8です。
アスコルビン:失敗したら壊れちゃうの…
ベネラ:平目で2dですね!おりゃあ!(ころころ)
アスコルビン:ギャー!
GM:残念。ベネラの取り分は壊れました。
ベネラ:ダァァァァ!
アスコルビン:取り分ってことは一人づつ振っていいってこと!?
GM:それくらいしてくれていいよ。
アスコルビン:じゃあワシがチャレンジ!(ころころ)
GM:パキャーン!
アスコルビン:ア"ア"ーッ!
GM:…と、二人が夢中で掘っていると、前の暗闇から弓矢が2発飛んできます。
アスコルビン:ピュンピュン。
GM:二人は1回づつ回避してください。
ベネラ:回避は…平目…ですかぁ。次でフェンサー取ろう!
GM:えーっと、では目標は10以上。
アスコルビン:(ころころ)グフゥ!
ベネラ:(ころころ)アアー!
GM:二人とも命中。ダメージは、二人とも6点。防護は有効です。
ベネラ:ウェェ…。ってことは…私、防護点がすごい有るんですよ。5点あります。
GM:鎧や盾である程度止まったってことですな。
ベネラ:ってことは1でいいですか。
GM:いいよ!
ベネラ:やー良かったー。
アスコルビン:奇襲!矢が飛んできた方向は見えない?
GM:何かの人影がサッと。右奥に消えていったのが見える。
アスコルビン:ベネラ、顔を隠してくれ!
ベネラ:ふっ(笑)今びっくりして光ったから隠した(笑)
GM:ピカー!
アスコルビン:これで今暗いはずよな。
ベネラ:でも、ライトがまだある。
アスコルビン:いや、ライトはカンナが持ってるから…
ベネラ:あーそっかー。
アスコルビン:(洞窟の道が奥で)繋がったかー!
カンナ:つながったな…
GM:二人が相当色んな動きをしているんだけど、カンナは。
カンナ:その間に、ここまでは移動しておこうか。(洞窟の奥の方に向かって移動。「門」の字の右側ような形の洞窟だと思ってください。)
アスコルビン:エエー!?
ベネラ:そっち行くの!?
GM:隠密判定を1回どうぞ。
カンナ:はい。(ころころ)
GM:カンナから見て右前方の空間からは、すさまじい嫌な臭いがする。見た感じでは、ベッドロール、腐った食べ物、あとは、獣の唸り声が聞こえる。
ベネラ:えーっ。
カンナ:ん~。
ベネラ:ヤバイと思ったら全力で呼ぶんじゃでー!
GM:あのー…見た目より離れてますからね?
ベネラ:あ、そうだった…。
カンナ:何か近づいてくるんか?
GM:その気配はないです。
カンナ:何体くらいかは分かる?気配で。
GM:完璧に体を見せるんなら、分かります。
カンナ:まあ、見せなしゃあないな。
アスコルビン:えっ…
カンナ:何体か分からんからな。うん。
GM:OK。この奥は10メートルくらいの空間があります。
アスコルビン:行き止まりかどうかは分かる?
GM:行き止まりです!見た感じは。開けた場所に出ました。すえた匂いとベッドロール、食い散らかした肉片などが転がっています。どうやら蛮族の寝床のようです。
カンナ:うんうん。何か動いているようなものはありますか。
GM:獣が3体。うずくまっています。唸り声が聞こえます。
カンナ:何となく見たことはある?
GM:知識判定をお願いします。
カンナ:知識知識~。(ころころ)ありがとうございます!(1ゾロ)
GM:けだものです。
カンナ:こんなところで経験点がもらえるとは(笑)相手はどう出てくるんやろ(笑)
GM:今のところは唸り声が聞こえるだけ。暗視ないでしょ?
カンナ:うん。じゃあ、こう行くよ。(更に奥に向かって移動)
アスコルビン:カ、ン、ナー!!
GM:えーっと…経過時間的に考えると…。では、カンナは弓矢を持ったゴブリン2体とばったり出会います。
カンナ:ほんで?
GM:カーブ的に、お互い不意打ちの余地もなく、ばったり会ったことになります。
カンナ:了解。じゃあもう良いよ。戦闘やな。
GM:さすがに向こうも驚いているけど、何もしないはあり得ないんで。
カンナ:そやな…。
アスコルビン:カンナが動いている間、こっちはどうするの?
GM:掘ってます。
アスコルビン:掘ってるの!?
GM:掘り終わって、弓矢を撃ち込まれた辺りかな。
ベネラ:前に進みたいよ!?ええーい、何かカンナの声が聞こえたような気がするしぃ!ここまで行っちゃう!
カンナ:おお!
アスコルビン:この場合、アスコルビンは暗視で動けるけど、ベネラ的にはどういう移動になるの?
ベネラ:若干顔を見せてます!
GM:まだ何もわからないよ、さすがに。メタ的な行動はご勘弁を。
アスコルビン:襲われてるかどうかってことね。
GM:ただまあ、弓矢を撃ち込まれたのは確かなので、そこを一人でダッシュしていくっていうのは、普通はしないでしょ。ベネラ的には。
ベネラ:ああ…しねぇな…。うーん…でもあっちでカンナ襲われてるぜー…
GM:分かればいいけどさ。
カンナ:見えない見えない。
GM:カンナは何かするって言ってないんで。
ベネラ:まあ、全力で逃げるわなー。ということで…
GM:カンナがこの大きい空間に出て、見て、さらに先に進んだってことで、その二人は弓矢を撃ち込まれたんだけど、後ろに下がったってこと?
アスコルビン:突然撃たれて、食らって、逃げるわな。

GM:ではカンナのフェーズに入ります。ゴブリン2体とばったり。ふたりは弓矢を構えているんで、初手では向こうは、武器を持ち替えます。では戦闘に入ります。こいつらは全部固定値で行きますんで、それで先制もそちらだけ振って下さい。
カンナ:平目ですね。(ころころ)
GM:とはいっても、スカウトが無いと抜けないくらい、なまっちょろい相手じゃないんだよな。残念、同値は失敗になります。ではゴブリン2体。

★蛮族のターン★

GM:武器を捨てて、抜くは補助動作で出来たよな。
アスコルビン:近接に持ち替えるつもりか!
GM:ではちょっとした刃物に持ち替えて、二人でカンナをパンチパンチ。
アスコルビン:やばい!
GM:命中10で2回回避してください。
カンナ:はい。回避2あるから、8以上出せば回避できるってことやな。(ころころ)(ころころ)2体目当たりました。
GM:当たったか。(ころころ)合計7点。
カンナ:防護点が5あるんで、2か。はい。

★味方のターン★

カンナ:じゃ、こちらはMPを6消費して、2体にバニッシュ。撃ちます。
GM:あれ、これは確か範囲が円形の空間じゃなかった?半径3メートルの空間だもんな。
カンナ:じゃあ1回でいけるんか。1回分消費で、2体いきます!(ころころ)13!
GM:精神抵抗は10なんで、抜きました。表お願いします。
カンナ:2体とも1回で振るね。(ころころ)6。(行使判定に―1のペナルティ)
GM:あんまり派手なことしてないんで、奥の二人は気づかないと思います。
アスコルビン:ここまで戻ってきて、カンナが居ないんで、カンナの方向に行ってみる。
GM:気づく?
ベネラ:気づくでしょ!
カンナ:先行ったかも。
ベネラ:普通は戻らない!勝手にちょろちょろ行ってたってことは、一人で戻るって感じの性格じゃねーしな。ってことは分かる。
GM:そこまで言うなら上(カンナが居る方向)にどうぞ。
アスコルビン:明かりが基本的にないから、見える範囲に無いってことで。若干不安を覚えつつ…
GM:距離的には、通常移動。普通に進む範囲だったら、次の次のターンのはじめくらいに、戦っている3人を見つけることができるということで。
ベネラ:カンナ、全力で逃げろ!とメタなことを言ってみる…。
アスコルビン:乱戦になってるから逃げれない…。

★蛮族のターン★

GM:次のターン!ではこちらは、相変わらずそっちに殺到してきます。9を2回回避してください。
カンナ:(ころころ)1体回避!(ころころ)2体目は同値!
GM:同値は、回避側有利なんで、回避OKです。
カンナ:ありがとうございまーす。

★味方のターン★

GM:ではそちらのターン!もう1ターンふんばれば、仲間が来ます!
カンナ:おお、そうか。ではMP3消費します。もう1回バニッシュ撃ちます。
GM:もう1回!?
カンナ:(ころころ)成功しました。バニッシュ表を振ります。(ころころ)12。対象は逃げ去ります!ターンエンド。

★蛮族のターン★

GM:では乱戦エリアの離脱を試みます。邪魔する?
カンナ:しない。
GM:では、邪魔しないんだったら、ふたりは全力移動。30メートルダッシュで、奥に逃げていきます。
カンナ:はい。

GM:では、戦闘は、制限移動の邪魔をしなかったってことで、終了です。お疲れ様です。では、アスコルビンとベネラもカンナの横まで来てください。
ベネラ:わっかりましたー…
カンナ:おお、二人とも。逃げてきたんか。
アスコルビンバッカモーン!ゴフッ。
カンナ:なんかゴブリン、逃げて行ったで。
ベネラ:ようやるわホンマに!!
カンナ:カンナ強いからな!
ベネラ:ていうか普通ならしないよね!?
カンナ:せやろ。普通やったら、そっち二人で行かへんわ。私について来るやろ。
ベネラ:えー!?よくわかんないことになってるけど、そんだけ!
カンナ:そういや、そこって何か寝床みたいなのあったで。
ベネラ:寝床…
カンナ:何かあるか?
アスコルビン:ここは今明るいの?
カンナ:せやな。3時間経ってなければ。
GM:経ってないです。…では、話をしているけど、どうするの。ていうか、蛮族逃げちゃいましたけど。
アスコルビン:うーん…掃討しないといけないけど。ゴブリンを追っていきたいと思う。
カンナ:寝床のところにも何か居るんやけど。何かモフモフした影がおったで。
アスコルビン:とりあえず、弓矢を持ってうろついている方が危ない!
カンナ:カンナがモフモフしたやつ、やっつけたろか?
アスコルビン:一人で歩くんじゃない!
カンナ:こっちのモフモフしたやつ。
アスコルビン:って勝手に動いてるぅ!!
GM:二人は止めないのね…。奥には、縄で繋がれた獣が3匹います。
アスコルビン:繋がれてる?
GM:5メートルくらい離れている。向こうは、何をやっても来れない。
アスコルビン:魔物知識判定を。(ころころ)10!
GM:オオカミです。
アスコルビン:敵ってことでいいのかな…。
GM:いいけど、もう戦う必要はないです!
カンナ:1匹連れて帰りたいな~。
ベネラ:やめときなさい!
カンナ:右の方がかわいくない?
ベネラ:ええ!?意味わかんない!
アスコルビン:噛まれるからやめときなさい!
カンナ:ワンワン!
アスコルビン:先ほどのゴブリンを追うべきだ!
GM:すいません。もうあれだけ、奥に行って調べたりわちゃわちゃしてるんで、とっくに出て行ったものと思われます。
カンナ:カンナのこと怖がって出てこれへんのとちゃう?
ベネラ:あんたが勝手なことをしなけりゃ、倒せてたかもしれないんだよ!?ていう考えには至らんのか!アンタ!
カンナ:カンナ強すぎたわ~。
ベネラ:ハァ!?
アスコルビン:とりあえず、洞窟出たらゲンコツな!!
カンナ:このフレイルで殴ってええんか?
ベネラ:ちょ…どうでもええから、アンタ勝手なことすんなや!!ということで…。
カンナ:ベネラにはバニッシュやな!
ベネラ:ハァ!!!?この野郎…!
GM:効きません。とりあえず、今の時点では先ほどの描写のとおりです。二人もこの状況を分かったことで良いです。

で、ゴブリンと遭遇することもなく、洞窟から出てきて…。

カンナ:う~ん、カンナやったら、この洞窟埋めてもうて、討伐したことにするわ。
アスコルビン:とりあえず今回は、これで良しにしておこうか…。
ベネラ:腑に落ちない…。
GM:行動としては、何をする方向で?
アスコルビン:この坑道を埋める方向で…。
ベネラ:捕まえきれなかったのが残念…。っていうか、全部カンナのせいだからな!
GM:そうかもしれない。
カンナ:蛮族弱すぎやからな!
ベネラ:ちげーよ!
GM:では、パーティーの方針としては?
アスコルビン:近所の人に頼んで、埋める方向で!
GM:でも、頼む農家の家とかも知らないので、一旦帰ることにします。
カンナ:御意。
GM:では、この洞窟の中は一応掃討し、君たちは、一路帰り道を目指します。では、エピローグに入ります。
君たちは帰路を急ぐ。心地よい疲れが体を包んでいるのが分かる。それと高揚感。戦いの熱も残る。ああ、雪トナカイ亭でのビールが楽しみだ。暖かいホットワインでも。いや、マテ茶でも構わない。君たちはふと周りを見渡す。今日、生死をともにした仲間が居る。名前の他には、どんなことができるか、少ししか知らない。今日は、我ながらうまくいったとおもう。一人では苦しいこともよくわかった。君たちは自然と顔を合わせる。きっと考えてることもだいたい同じだろう。
アスコルビン:違う!!
ベネラ:こいつと一緒にやっていけるか、すごい不安!
GM:そして、誰かが自然に口を開いた。予定調和でよろしくお願いします。
ベネラ:ナンデコンナヤツトーーー!
アスコルビン:戻ったらお尻ペンペンだ!!
カンナ:カンナが居ったから、みんな死なんでよかったな!
ベネラ:確かにそうかもしれないけど!(納得いかない様子)
GM:一言づつ言い残したようなので、今回のシナリオは以上です。ありがとうございました。

というわけで、これが第1回のお話でした…。なんだかとってもガッカリ…。

BLセッションをするときは、必ずプレイヤーの地雷についてリサーチするんやで。せんかったら死ぬで。(ブログ主からのメッセージ)