注意!冗談が分かる人向けです。
今回はチャリティースペシャルを使用したシナリオを紹介します。このシナリオはOGA8月例会と、EGG8月例会で開催しました。それってつまり、本チャン当日。公開が遅くなったのには、色々事情があります。なんというか、わかれ。
「66.6時間ヘルTV~愛は回収人を救う~」
シナリオ冒頭、特別ルールの解説
「悪徳マスコミ業界人が落ちる地獄の最下層、ヘルTV。今日は夏休み恒例の66.6時間耐久生放送です!その中の企画として、看板番組である「キルデスビジネス」もチャリティースペシャルとして参加しています。66.6時間ヘルTV恒例のマラソン*1では、回収人がヘルスラッグの寄付を募りながら走ります!」
「今回は回収人一人が延々とマラソンし続けるのが面白いんじゃないかと思いました。というわけで、通常のチャリティースペシャルでは獲得ソウルの合計が最下位の回収人が、アピール判定に成功する事でヘルスラッグを得る事ができるのですが、今回は特別にマラソンランナーに選ばれた回収人はアピール判定に成功して得たヘルスラッグの合計を結果発表フェイズでソウルに変換できる事にします!」
「ただしアピール判定をする事ができるのは、通常通り獲得ソウルの合計が最下位の回収人だけです。つまり、結果発表フェイズまで生き残れなかった場合にはこのボーナスは得られません。あと、マラソンランナーに選ばれた回収人は、メインフェイズに行える行動を全て走りながら行う事ができることとします。」
概要
最初に上記の口上を読み上げ、途中には通常通り標的の黄金の魂を回収するセッションを2本ほど行い、結果発表フェイズではアピール判定で獲得したヘルスラッグの清算を行うだけの簡単なシナリオ(2話構成のシーズン、というのか)です。下記のデータ「毎日が夏休みだったら良いのに」は、今回のシナリオのために作成した季節ものの標的のデータです。EGG2016年8月例会では以下のような流れのシナリオになりました。
- 通常通り導入フェイズ
- 「66.6時間ヘルTV~愛は回収人を救う~」特別ルールの解説
- マラソンランナーの決定
- チャリティースペシャルを使用したセッション「毎日が夏休みだったら良いのに」
- 2回目の導入フェイズ
- チャリティースペシャルを使用したセッション「魔法少女になりたい」
- ショーダウン
- 結果発表フェイズ
ちなみに、この時はマラソンランナーがアピールで獲得したヘルスラッグの数がすんごいことになっており、このまま結果発表フェイズに入ったら逆転されてしまう!という事で、追加フェイズやら何やらでマラソンランナーが叩かれまくったと記憶しています。結果、マラソンランナーは見事地獄に落ちました。
「毎日が夏休みだったら良いのに」データ
標的の用心棒
用心棒の名前 | 夏休みの友 |
戦闘スタイル | ヒュージトリガー |
特技 | 公務員、撃つ、銃、メタル、喜び、繁栄 |
キラートリック | 「無敵の全方位ビーム」 |
キラートリックの演出 |
「夏休みの友ロボは有事の際は巨大化し、辺り一面に破壊をもたらす戦闘ロボでもある。」 他の標的や撮影クルーもろとも破壊の限りを尽くす夏休みの友ロボ。 |
護衛天部
護衛天部の名前 | 半透明納涼天草守護神ところ天 |
戦闘スタイル | ドラゴン如来 |
特技 | 家事手伝い、掴む、ベルト、エスニック、悲しみ、長寿 |
キラートリック | 「天突きインパクト拳」 |
キラートリックの演出 |
「またつまらぬものを斬ってしまった…」 「最初からこうなることは分かっていただろう」と言いながら、大げさに両手で円を描くように動かす。 |
GMの口上
「そろそろ今回の標的を紹介しましょう。魂と引き換えに願いを叶えて貰ったヨシユキ君です!」
「ステージ奥の巨大モニターに写真が出ます。浅黒く日焼けした元気な男の子です。(画面下にテロップが出る。"ヨシユキ(9) 好きなウルトラ怪獣:ゼットン")」
「モニターにヨシユキ君の紹介動画が流れます。ヨシユキ君の願いは『毎日が夏休みだったら良いのに』でした。」
「ヨシユキ君は、世間一般の小学生らしく、毎日が夏休みだったら良いのに〜と願っていました。そしてその夢を叶えた結果!まず、地球の地軸は曲がり、日本は常夏の国になりました!*2ヨシユキ君は、生態系が破壊されきったトロピカル六分儀市で自由研究という名の昆虫採集に励んでおります。(画面には虫取り網と虫かごを持ち、麦わら帽子姿のヨシユキ君が写る)」
「トロピカル六分儀市では、月に一回の登校日に校長先生のスピーチを聞く以外、学校で授業を受けることはありません。しかし!大人になるためには、最低限の学力は必要!というわけで宿題だけは山のように出ています!さらにこれだけでは足りなさそうな学力を補うため、夏期講習を開催する塾は大賑わいです。」
「そんなゆとりとか言ってる場合じゃない世界を実現してくれたヨシユキ君ですが、価値ある魂の持ち主です。そのため、我々と敵対している、あっち側からの護衛と用心棒が付いています。用心棒の名前は"夏休みの友"。ヨシユキ君が描いた味のあるイラストが、そのまま形になった頼れるナイスガイです。*3ちなみに、ヨシユキ君の宿題は全部この夏休みの友がやっています!そして護衛天部の"ところ天"さん!見るからに涼しげな半透明のボディがチャームポイントです。*4ヨシユキ君自体には戦闘力はありませんので、用心棒を倒せば回収人の勝利となります。」
演出例
夏休みの友
標的戦冒頭には、以下のナレーションを入れます。
「帰ってきたウルトラマンのワンダバをBGMに、ヨシユキ君の家の裏山から発進する夏休みの友ロボ。夏休みの友は有事の際は巨大化し、辺り一面に破壊をもたらす戦闘ロボでもある。」
回収人の戦闘スタイルがヒュージだった場合には、絵的にも盛り上がります。
夏休みの友は、基本的にヨシユキ君が夏休みをエンジョイすることを助ける存在です。シーン表で「店」が出ればコンビニへアイスを買いに登場。サービスで「新しい遊びの紹介」が出れば回収人に呼ばれなくても登場。そんな具合に、ヨシユキ君を連れてシーンに登場します。そして、回収人に向かって「お前らはヨシユキの教育に悪い」と言ってダメ出しし始めます。そんな感じで適当に演出します。
マラソン
賽の河原、針の山、血の池などの地獄百景を巡るコースで、ヘルピープルとふれあったりしながら走ります。ですがもちろん、途中でマラソンランナーが車に乗って移動したりしてます。悪徳マスコミ業界人がやりそうなズルであれば、なんでもやっていいんじゃないかと思います。あと、マラソンランナーがすぐに走り出しそうにない場合は、突如後ろに現れた伴走車*5に追いかけまわされればいいのではないかと思います。
マラソンランナーがシーンプレイヤーになった場合は、おもに走りながらのシーンとなるため、普段とは違う演出になります。マラソンランナーが脱衣麻雀サービスシーンに当たった時などは、「走りながらマージャンができるかぁぁぁ!!」といってマージャン卓をひっくり返す様子などが楽しめるはずです。*6また、スペシャルドリンクと称して豚の血を渡したりするのも楽しいです。ラブシーン等走りながらでは難しいサービスシーンになってしまった場合などは、ヘルロケバスに連れ込んでハイエースする演出もありました。今考えると、走りながらラブシーンするのもありなのではないかという気がしますが。*7
結果発表フェイズでは、「サライ」が流れる中ヘルスタジオにマラソンランナーが駆け込んでくる感じになります。残念ながらこのシナリオ、2回やって2回ともマラソンランナーが地獄落ちしてしまったのですが、これはこれでワルい達成感にあふれるエンディングになったと思っています。
*1:「それは、血を吐きながら続ける、悲しいマラソンですよ…」というネタを仕込んでくれたNさんのおかげで、今回のシナリオは日の目を見ることになったと思う。そして、特撮っぽくなった。
*2:N◎VAかよ、とツッコミが入ったのは言うまでもない。
*3:要は夏休みの工作レベルの造形である。
*4:『ボボボーボ・ボーボボ』を知っている人が居る場合は、ところ天の助が鎧を着ている状態だと説明しても良いと思う。性格とかもほぼ同じなんで。
*5:いわゆる火の車
*6:この時の脱衣麻雀サービスシーンでは回収人2人以外に、道端で石を積んでいたヘルピープル2人を動員していた。(ふれあい)
*7:頭がフットーしそうだよぉ!!