Cobolerの実験場

書きたくなった文章を置きに来る場所

ハートレスメモリー「Yesterday Once More イエスタデイ・ワンス・モア」 その1

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成長報告の際、使った経験点がそれぞれけっこう違うのですが、これは「前回のセッション」とか「前々回のセッション」のレコシーを持ってきて、経験点を突っ込んだ人が居たり居なかったりするためです。
あと、OGA3月例会でダブルクロス平安京物怪録のセッションに参加したのですが、これがまたすごく面白かったんですよ。なのですが、書き起こしはハートレスメモリーとBLが終わってからになる予定です…。ではハートレスメモリー2話、始まります。

成長報告

宵ヶ崎:わーい、タイトルコールだ。
GM:何もネタが無かったら、みやこちゃんと二人漫才をするっていうのも。
深森:緊張するけど、落ち着いて。(笑)
歌を忘れた小鳥を、
日常という名の鳥籠が彼女を捕らえて放さない。

大事な人を求め流離い集うこの島に、
黒い雨が降る。島をも覆うこの悲しみの雨は誰の涙か。

慟哭と悲嘆、恋慕と思慕の十字路で私たちが出逢うものは。


今回予告

ダブルクロス The 2nd→3rd Edition
ハートレスメモリー 第二話
「Yesterday Once More イエスタデイ・ワンス・モア」

ダブルクロス――
それは裏切りを意味する言葉。
GM:はい。では始めさせて頂きたいと思います。
梅宮:まずは成長報告ー。
嶋岡:成長報告ー。じゃあ、前回の戦闘の時に取ったんだけど、とりあえず、吹き飛ばしと復讐の刃を取ったよ。復讐の刃は一気に3レベルにしました。これで、殴られた瞬間に殴り返す。そして手数を増やす!が、侵食率的にかなり厳しくなってきたので、まあその辺は頼む。(笑)
宵ヶ崎:素直に、滅びの一矢のレベルを1から3に。ブラッドコントロールのレベルを3から5へ上げました。あと、イージーエフェクトでかぐわしき鮮血を取ったので。
嶋岡:マジで!?
宵ヶ崎:個人識別用に。
梅宮:あー、なるほど。
宵ヶ崎:2点ちょうど、何か欲しいなと思ったんで。あと、一般アイテムで、思い出の品を取りました。意思が成功すれば良いな!以上です!
深森:はい。私はエフェクト、勝利の女神を5レベルまで、妖精の手を3レベルまで、アドバイスを2レベルまで上げてます。
GM:+18とかまじでやめて!(笑)
深森:あと、情報:噂話を取ってます。思い出の品を取って、意思の判定を成功させたいなと。以上です!
嶋岡:みんな、そんなに暴走したくないの。普通に成功するよ?(笑)
GM:思い出の品は、けっこう大事なのではないでしょうか。じゃ、最後。
梅宮:肉体を5から7に、感覚を2から3にしました。それから、コンセントレイトを3に、漆黒の拳を4に上げて、最後に時の棺を取りました。
GM:取っちゃった…。もう死角が無い。
梅宮:以上です!これで殴り放題。(笑)
GM:後は取るものが、孤独の魔眼くらいしか無くなったな。
梅宮:斥力障壁とデモンズウェブのレベルを上げて、もう絶対に味方に損害は出させない!みたいなのもできるかなと。市民を守るのがお巡りさんの役目だ!
嶋岡:そんな感じですかね。

PC2のオープニング「夜啼鳥再び」

GM:では、始めます。オープニングです。源田君が猫にえさをやりながら。日常シーンが流れてると思ってくだせえ。PC2です。
宵ヶ崎:はい!
GM:小鳥遊小夜ことFHチルドレン"ナイチンゲール"。確かに彼女はジャーム化…って書いてあるんだけど、ジャーム化したように見えます。死にました。君たちに倒されたはずです。なのに今、彼女は何もなかったかのように登校し、君の前にいたー。というところで。彼女は言います。「私の顔になにか付いているか?今朝会ってから、何か不思議そうな顔をしているぞ」
宵ヶ崎:い、いや、その…。何も覚えてないのか?
ナイチンゲール:何の話だ?
宵ヶ崎:本当に覚えてない…。そうだ、ちょっと恐々と。「声君はどうしてる?」
GM:じゃあ、声がやって来ます。
宵ヶ崎:やって来ちゃった…!もう、わけが分からない!「すまん、何でもないよ。はやく教室に行こう。」必死になって動揺を隠しながら。かぐわしき鮮血を持ってるんですが、小鳥遊小夜と小鳥遊声に見えるそれは、自分が前に知っていた人物と同一人物か、判別できますか?
GM:血の匂いは、同じです。
宵ヶ崎:同じかー!怖いよー。ホラーだよー。

PC1のオープニング「死人の黄泉還る島」

GM:では1番です。
嶋岡:はーい。(ころころ)6!
GMナイチンゲールとの戦いがあった翌日。校門で何食わぬ顔のナイチンゲールを目撃した君は、奇妙な違和感にとらわれつつも、学校生活を過ごした。そんな君に、ひとりの生徒が声を掛けてきた。「ボク、面影冬日。嶋岡寧人さんだよね。」と。
嶋岡:面影妹か?
冬日:んーとねー、ちょっと人が居ないとこまで。いいかな。
嶋岡:ホイホイ付いて行きます。「頼み事か?」
冬日:うん、そんな感じ。
嶋岡:何だろう。
冬日:黄泉還りって信じる?この島じゃあ、死んだ人間が生き返るって話なんだけど。
嶋岡:そうだな。何とも言えない顔になるけどな。実際に見たわけだしな。さすがに、この人がオーヴァードなのかは分からないですよね。「まあ、それは噂じゃないのか?」
冬日:ボクも、それが本当だと思ってるわけじゃないけど、でも、黄泉還りについて調べていると、おかしな目に遭うのは本当みたいだよ。
嶋岡:「そうみたいだな。」あれ、認めちゃった!(笑)
冬日:知ってるの?
嶋岡:いやー、何かそういう噂話を、聞いたことがある。
GM:「ねえもし、ボクの様子がおかしくなったり、居なくなったりしたら、ここにある手紙を、読んでみて。」と言って、紙片を渡してきます。
梅宮:おお?
嶋岡:い、いや、これは。渡して去ろうとする?
GM:うん、そうね。去ろうとする。
嶋岡:じゃあ、呼び止めるよ。「ちょっと待って。あの、これは、うん。何をする気か知らんが。周りに頼んでも良いんじゃないのか?」
冬日:うーん…だから、そうしてる。
嶋岡:そうなの?うーん。そう言って、去って行くのね。
GM:じゃあ、去って行く。はい、では神無がやって来ます。「やっほー、寧人君。それに、小春ちゃんとこの冬日ちゃんかな。何のお話ししたのかな?」
嶋岡:いや、大したことはないよ。ちょっと、まあクラスメートだから、仲良くしとかないとな。
GM:「むー、嫉妬嫉妬。寧人君は神無ちゃんだけを見とけばいいんですー。ぶーぶー。」すごくブサイクな顔をして言うよ!
宵ヶ崎:変顔しやがった!
嶋岡:じゃあ、それは、髪の毛をくしゃくしゃします。
梅宮:ウェー!やりやがった!(笑)
GM:されます!
宵ヶ崎:タラシー。
梅宮:タラシー。
宵ヶ崎:PC1ー。
梅宮:頭を触るなんて!(PC1のファインプレーを囃し立てるPC達)
GM:はにかみます!
嶋岡:オゥ!つい昔の癖が出た。手を引っ込めるよ。
GM:むしろもっと。遠くから見てた連中が、「何あれ。」「夫婦?夫婦?」
宵ヶ崎:ヒューヒュー!(笑)
GM:小学生マニューバをしております!
嶋岡:じゃあ、寂しそうな顔をしてこう言うよ。「どうなっちまうんだろうな。俺たち。」
GM:自分に何かあったら、不吉な言葉を残して、冬日は去っていった。この島の秘密。それは一体何なのだろうか。
嶋岡:ポケットの中に入れた手を握りしめますよ。これで手紙がクシャクシャに。(笑)
GM:まあ、そのクシャクシャになった手紙と拳を、ポケット断面図しながらシーンを修了します。(笑)

PC3のオープニング「霧谷からの連絡」

GM:PC3なんですがー。
深森:はい。
GM:霧谷とのお話しになります。というわけで、前回の報告を受けて。「報告を確認しました。これだけの異常な現象が起こっているのに、これまで報告が無いのはおかしいですね。時雨さんは何らかの意図があって隠していたのかもしれません。島内の状況に加え、やはり時雨さんについても調べてみる必要がありそうですね。」ナイチンゲールの黄泉還りについても触れますよね。
深森:はい。
GM:「生き返った?それは奇妙ですね。死者が蘇る?やはりレネゲイドに関する現象でしょうか。」で、増員を要請しても人手が足りないっていう話をされたりする。返事を待たないのはイカンなあ。何か言う事ある?
深森:あの、時雨さんのことでちょっと…時雨さんは、ナイチンゲールの死体を車で運ぶと仰っていました。あの人は、どうもUGNの事が面倒くさくなったって言うわりには、いまだのこの島に住んでいらっしゃいますし…
GM:それは、GMとして言うけど単に、嫁さんと隠遁生活がしたいからっていう話だよ。
深森:うーん、そうだったー…関係ないのか!どう言えば良いんでしょうね。
宵ヶ崎:何か、怪しい!
深森:何か怪しい。
嶋岡:もうそれで良いんじゃないの?まさらが直感的にひらめいたんだから。
霧谷:それは、いわゆる…女のカンというやつですか?
深森:…本当に理屈では説明できないことで、すみません。
霧谷:なるほど、あなたの勘が当たるかもしれませんね。
深森:「…はい。」でも。みやこちゃんは何も言ってないんだよなー。
梅宮:まあ、まあまあまあそこは…。
GM:あなたの懸念も分かるところですね。何しろ、第2話のラスボスですし。(笑)
梅宮:メタい!(笑)
GM:「とりあえず、彼の調査を開始してください。」というところで、シーンを切ります。

PC5のオープニング「訪問者」

GM:昼下がりの駐在所であります。
梅宮:はい。
GM冬日がやって参ります。
梅宮:はい。じゃあ、「おー、久しぶり。」と。
GM:顔が青ざめた感じで、様子がおかしいです。
梅宮:「…何かあったの?」深刻な空気を察しますけど。
冬日:…えっと、知り合いの記者さんが行方不明だったんだけど、話してなかったっけ?
梅宮:何も聞いてないな…これ。
冬日:例の帽子の人なんだけど。
宵ヶ崎:ウワァー…。
冬日:帰って来たんだけど、様子がおかしくて。色々忘れてる。
梅宮:「…そっか。」察し。
冬日:ねえ、黄泉還りとか、オモイデ様の祟りが本当にあるか分からないけど、島に秘密があって、それを誰かが守ろうとしているのは間違いない、と思うんだ。私はあると思ってるけど。
梅宮:昨日…小春さんが来たよ。
冬日:お姉ちゃんが!?
梅宮冬日が何か言ってるかもしれないけど、相手にするなって。
冬日:…そう。
梅宮:個人的には、小春さんの言ってることは怪しいと思ってる。また何かあったら、教えて。
冬日:ボク、諦めないよ。でももし、ボクがあんな風に、七姫さんみたいにおかしくなったら、龍子さんにお願いがあるんだ。
梅宮:それは…
冬日:学校の使ってないロッカーに隠してある手紙を見て。記者さんと一緒に集めた資料なんだ。記者さんから連絡がなかったら隠すって約束したものなの。
梅宮:分かった。
冬日:寧人さんっていう転校生にも言ってあるんだ。あの人ちょっと頼りないけど、島の秘密とかには関係なさそうだし。
宵ヶ崎:(笑)
冬日:龍子さんは学校に取りに行けないでしょ?寧人さんにこのメモを見せれば、場所が分かる。大丈夫、危ないことはしないから。龍子さんなら島の秘密も調べられるよね。ドラマの刑事みたいに!
梅宮:これは…本人も危険を察知しているっていう空気がビンビン伝わってくるから、「危ないと思ったら、いつでも呼んでね。」
GM:「うん、そうする。またね。」と言って、手を振って去って行きます。
梅宮:ドラマだったら、手を振ってから、真顔に戻って。…神社にお願いしないと、黄泉還りはできないのかな?と思うんですけど。
GM:いや、そんなことはないんじゃないかな?だって、FH組の子が帰って来てるけど、誰が神社に頼むんですかっていう話よ。
宵ヶ崎:少なくともここの4人ではないし。時雨さんがそんなことしてるとは思えないし。
梅宮:死体が消えたその次の朝、また本人が、そのままの姿で現れる。だから、とりあえず、死体遺棄とかそういうのでは立件はしなかった。
深森:死体はとりあえず、支部に持って行ったはず。
嶋岡:まあ、その辺は調べてみないと。
梅宮:ですねえ。「大事にはできないんだよなあ。」と言いながら、ここらへんで終わります。

ミドルフェイズ

「境界線上のスクールライフ」

GM:無駄系シーンを入れますね。PC2。
宵ヶ崎:はい。
GM:手紙が届きます。
宵ヶ崎:手紙。
GM:あのねー、転送に転送を重ねて、けっこう遅くなった感じの手紙でございます。
宵ヶ崎:なぜに?
GM:差出人は、長月佳奈。
宵ヶ崎:ああー!

このキャラクターは、《ハートレスメモリー》第0話としてGMが用意したシナリオ「境界線上のスクールライフ」の登場人物であります。

GM:ひとつ前にやったシナリオのヒロインです。具体的に言うと、この島の村長の、外孫ですね。
嶋岡:ああ、そこから取ってるんだ。へー。
GM:で、海岸で、うっかりホニャララのホニャララを…
嶋岡:あ、それは…
GM:って話で。それは良いんですけど。まあ、昔を懐かしむ手紙ですよ。あの時の紅と、PC2の簓江秋透(ささらえ あきと)と、月見里(ナイチンゲール)と、また遊びに行きたいね。近くに来たら、ぜひ寄ってね。的な手紙が届きます。
宵ヶ崎:ウワァ…。
GM:単に、プレイヤーにダメージを与えるだけのシーンでした。
宵ヶ崎:PCにもPLにもダメージが来たぞクソォー!(笑)
梅宮:何があったんでしたっけ?書き起こししてないシナリオだから、忘れた。キャラクターの名前が混乱してて、何が起こったんだったか…。
宵ヶ崎:長月のストレンジネイバーが秋透で、その秋透の存在を固定するために、αトランスを飲ませて。
梅宮:そうか!!そうだった。思い出しました!
宵ヶ崎:確かその時に、対抗種レネゲイドの私が、秋透に触るとマズイ。消えちゃう。みたいなことがあった。
梅宮:そうだった。秋透は「大木」とウェポンケースをセットで持ってたから、学校の廊下で戦闘になったとき、その辺の扉をひっぺがして武器にして戦ったんだった。(笑)
宵ヶ崎:そうそうそう!(笑)
嶋岡:私は電柱とかを、引っこ抜く予定だったんですけどね!(この方が秋透のPCだったのです)
宵ヶ崎:電柱が無いなら、扉で良いじゃない!
GM:すげえパンとお菓子があったもんだ。っていうお話しで。やりたかっただけです。また一緒にカラオケ行こうねっていう。
宵ヶ崎:果たされない約束…。クスン。ゴメンな。
嶋岡:大丈夫。秋透の力は寧人に受け継がれているから。経験点として。(笑)
宵ヶ崎:そういう話だっけ?(笑)

昔話

GM:PC1です。
嶋岡:はい。
GM:寝ております。昔の話を思い出しております。
嶋岡:はーい。どういう話?
GM:実は、1話の焼き直しなんだけど。子供の頃、ワンワン泣いた後の話。
嶋岡:傷無と会えないんだよ、って言われた後の話ね。
GM:ちょっと経って、ちょっと泣き止みかけてるってところで、陰気な男が君に向かって。「とりあえず、おなかが空いたろう。クッキーとジャムと紅茶しか無いんだが…まあちょっと、腹に入れときなさい」と言ってあったかい紅茶を入れてくれるよ。「ああ、このジャムはね、妻が作ったやつで。結構自信があるんだよ。」
嶋岡:そういうシーンか…!
GM:そういう殺意です!(笑)
梅宮:殺意の波動…。
嶋岡:ありがとうマスター。だが問題がひとつある!俺には空いているロイス枠が2つしか無いんだ!!(笑)
宵ヶ崎:こっちもあと2個しか無いよー。
GM:ていうかね、研究者って書いてあるんだけど結局浮いてるから、時雨にしておいた方が、因縁的には面白いじゃん!って思って。
嶋岡:いや、素晴らしい。非常に、マスターのファインプレーに同意するよ!(笑)じゃあ、思い出しました。
GM:でも、向こうは覚えてなくても、顔と声で分かるの?寧人は。思い出すかなこれで。
嶋岡:そうか。時雨?良いんじゃないかな。エンディングで会ったから、その時、その後で思い出したってことで。「そうか、あの時の。」と、起き上がって言います。
GM:状況としては都合が良すぎるんだけど、物語的としてはこっちの方が正しいだろうという判断で、こうしてみました。
嶋岡:これは、時雨にロイスを取らざるを得ない!(笑)まあ、まあ良いや。今は取らない。
GM:とりあえずまあ、ごはん食べたよー位で。どうせヤツは妻の話しかしないので。病弱でなかなか会えないんだけど、こうやって保存がきくジャムを作ってくれて、実は甘いものが苦手なんだけど、まあ彼女のはガマンしながらでも食えるというかそういう話を!彼女をそばに感じられるんだとか、ノロケを言ってくるよ!
嶋岡:とりあえず、そんな夢を見て思い出したよ。みたいなところですかな。

黒い雨

GM:はい。じゃあシーン終了します。やりたいシーンは概ねぶち込めたので、マスター的には満足です!ではミドルフェイズ、固定イベント入ります。夜。街灯も少ない夜道を、面影冬日が歩いている。ジャラジャラとストラップのついた携帯電話で、メールなどをしているようだ。
梅宮:今でいうところの、歩きスマホかー。(このシナリオが発売されたのは2008年。)
GM:ふと、冬日は足を止める。

「あれ、雨……?」

ぽつり、と水滴が頬に伝う。
街灯に照らされたそれは、…黒い雨。

「ヤダッ!なんか変…!」

冬日は怯えて走りだした。
雨が降る――。

その中を、一人の男がゆっくりと歩いていく。

「少し、おしゃべりが過ぎたようだね……」

そう呟いて、男は冬日の後を足取りを変えずに追っていった。
宵ヶ崎:ヒィー。
深森:えー…。
GM:やばい。これはこれで面白いな。「黒い雨」というマスターシーンでございまして。では次、5枠。

面影冬日の消失

梅宮:はい。
GM:面影冬日の消失という、もう…シーンタイトルだけで別のモノを想像してしまう(笑)
梅宮:確かに!分かりますよ!何となく分かりますよそこは!!(笑)
GM:夜。駐在所の電話が鳴り響いた。声から、発信者は面影冬日だと分かる。彼女は声を荒げながらキミに告げた。「龍子さんっ!?いま、村の東の雑木林の所なんだけどっ!な、なんか変なの…ボク、怖いよっ!」
梅宮:わ、分かった!(駐在所には他のNPC警官が居るはずという設定で)っあー、アイツ居ねえし!!すぐに!そっち行くわ!!
GM:助けてトーカッター様!(笑)
梅宮:それ言わんといて恥ずかしい!!(笑)
GM:「まさか…そんな、オモイデ様の、祟り…」携帯からの彼女の声をかき消すかのように強くなる雨の音が聞こえてくる。
梅宮:それを聞く前に、ガシャンと電話切って行きますよ!
GM:当然ね!駆けつけたときには既に、手遅れだった。夜空は晴れているのに、冬日の死体は濡れていた。黒い雨に。
梅宮:ウォォーマイガァーッ!!殺人事件かぁぁっ…!!
GM:目標値7で知覚の判定をお願いします。
梅宮:知覚は1あるな。(ころころ)ちょうど成功か。
GMソラリスシンドロームのエフェクトではないでしょうか。具体的に言うと、毒系。
梅宮:こ、こりゃあ…。
GM:面影冬日は何者かに殺された。恐らく、島の秘密に関わって。しかし、誰が殺したのだろう。そして翌朝、ナイチンゲールの時と同じように、冬日の死体が消えていた。
梅宮:多分、支部に運んだんでしょうね。UGN案件だから…。
GM:あなたの傍で、猫がにゃーと鳴きます。
宵ヶ崎:不吉!
梅宮:不吉だなー!関わりたくないぞ、そんな猫と!
宵ヶ崎:黒猫?
GM:黒猫かな。
梅宮:不吉だなぁー…。

黄泉還りの連鎖

GM:ではPC1でございます。面影冬日の死体は消えた。そして翌朝、登校した君は、学校で冬日の姿を見た。
宵ヶ崎:おっ!?
梅宮:次の日には多分、UGN関係者には話が回ってますよね。
嶋岡:顔を歪めて、そうだな。「面影妹。」って呼ぶよ。
GM:「ん?ボクの顔になんかついてる?」と、どっかの誰かと同じ反応を。
嶋岡:「えーっと、そう言えばさぁー。お前、こないだ俺に話があるって言ってなかったか?」何となく、カマをかけるというか、そういう感じで訊いてみるね。「島の秘密がどうとかこうとか。」
GM:ああ、これね。あなたのことを微妙に忘れてるっぽいよ。「寧人さんだっけ?知ってるよ。転校生だっけ。話したことあったっけ?」
嶋岡:「ああ、いや、うん。挨拶したくらいかな。そう言えばさ、この島に詳しいんだっけね。今度案内してくんない?」程度の感じで。話題を逸らすよ。
冬日:あ、良いよ。でも、どうしよっかな。一瞬、バイクでツーリングっていうか何?愛しのトーカッター様に乗っけてもらおうと思ったんだけど、よく考えたらバイクって二人乗りだよね。3人は乗れないね!(笑)
嶋岡:3人乗ったら、中国雑技団になってしまうからな(笑)じゃあ、それで話を切ろうとします。
冬日:はぁー、しかしこんなシケた島、さっさと出て東京とかに住みたいよね。
梅宮:ここも東京都なんじゃなかったっけ。(笑)
宵ヶ崎:本土に住みたいってことかな。
嶋岡:「いや、ここも良い島じゃないか?」っていう風に言ってみるけど。
GM:「そうだけどさー。」そんなことを言っていると、お姉ちゃんの小春が出て来ます。「あ、姉ちゃんだ。うるさいんだよな、逃げよっと。じゃね!」
嶋岡:では、手を上げる。
GM:で、小春がやって来ます。「冬日がどうかしましたか?」
嶋岡:いえ、ちょっと、あのー。俺、ここに来て間もないんで、島を案内してもらおうと思って、声を掛けたんです。
小春:そうですか。妹が何か失礼しなかったかと心配でしたけど、それならば。
嶋岡:妹さんって、いつもあんな調子なんですかねえ。明るいというか、何と言うか。
小春:ええ、そうね。大体あんな感じですね。
嶋岡:「良い子ですね。」俺があんまり言うと、ナンパそうに聞こえるかもしれんが(笑)
小春:そうね、少し手がかかるけど。良い子でした。
深森:でした?
宵ヶ崎:過去形。
嶋岡:そうですか。
GM:「ええ。」穏やかに微笑んでおります。
嶋岡:じゃあ、「この島は本当に良い島ですね。」
GM:「あなたも気に入ると思いますよ。」穏やかに微笑んでいる小春。ふとした拍子に、小春の手があなたに触れます。と、弾かれたように手を離します。
嶋岡:どうかしました?
小春:この力…!?
嶋岡:静電気?(笑)
梅宮:ありますよねー!握手して静電気!(笑)
GM:「そうね、きっと静電気ですわね!すみません、私は用事がありますので、ここで。ごきげんよう。嶋岡君。」小春はもとのように穏やかに微笑んで去って行く。離れ際に、一瞬鋭い視線を感じたような気がした。

続く。

BLセッションをするときは、必ずプレイヤーの地雷についてリサーチするんやで。せんかったら死ぬで。(ブログ主からのメッセージ)