「RPG福袋′94」を買った
先日、万歩書店本店に行きました。自転車で片道30分。それでも行く価値があると思えるのは、ここはTRPG古本の充実っぷりに関しては、岡山市内で一番ではないかと思っているためです。新品の品揃えならボードウォークが一番だけどね!(宣伝)で、偶然いいものを見つけてしまいました。「RPG福袋′94」、つまり「学園薔薇ダイス」が掲載された本です。ルールはネットで公開されているけど、具体的にどう遊んでいいかよく分からないことで、モヤモヤしている方も多いかと思われるこのゲーム。その公式リプレイがこの本に載っているのです。
まずは目次から
まずは目次をご覧ください。どうですかこの、タイトルからして面白そうなラインナップ。
- セクシーダイナマイト!イケイケ美少女変身ヒロインゲーム「バトルエンジェル」
- 刑事ドラマRPG「太陽の警察」
- 貧乏を思いっきり苦しむためのRPG「プアープレイ」
- ジェットコースタードラマ体感RPG「もう誰も横浜の果てで涙という名の同窓会だけ見えない」
- 対戦型耽美RPG「学園薔薇ダイス」
- 怪人さんたちもたいへんなんだから「悪の秘密結社RPG」
- ルネッサンス歴史RPG「毒薬と短剣」
学園薔薇ダイス以外のラインナップも、なかなか魅力的なのです。特に刑事ドラマRPG「太陽の警察」は、昭和の刑事ドラマのコテコテ感が、良い感じに詰め込まれてて最高です。まずはPCにアダ名をつけるところから始まり、銃撃戦あり、カーチェイス*1あり、さらに殉職のためのルールまでサポートされてます。よく分かっていらっしゃる。
ちなみに、「もう誰も横浜の果てで涙という名の同窓会だけ見えない」については、下記のページで詳しく解説してくれている人が居ました。このゲーム自体を一言でいえば、「超修羅場しか生まれないシナリオクラフト」です。下記のページでは「恐らくこれに影響を受けたのでは」的な解説がされており、ちょっと勉強になります。
学園薔薇ダイスのリプレイ
学園薔薇ダイスのページを開いてみましょう。*2目次によると、この作品はこの本で唯一コミックリプレイが収録されているとのこと…。なんだか嫌な予感がします。
90ページから98ページにかけて、コミックリプレイが掲載されております。他の作品に比べたら、リプレイのページ数がすごく多いことは分かります。
でも。うん。なんか。これじゃあ分からんな。(ていうか、画像を掲載するのはOKなのか。問題があったらすぐ消します…。)
多分、女性PL4名による、濃厚なセッションが繰り広げられたのでしょう。でも、濃厚すぎてそのまま掲載できなかったと。目次に書いてある説明を見る限りでは、そんな背景があるのではないかと思われます。
そしてクライマックス。耽美戦闘開始直後に、受けがファンブルして終了。(受けの顔面に縦線が描いてあるため、なるほどブレイクダウンしたのだろうと思われる)…ダイス目次第ではそういうことも発生し得るとは思いますが、実際は何かもっと、大変な事態に発展したんじゃないのかなあと思ってしまいますよねー。でもあんまり露骨なものは、掲載できないに決まってるわー。当たり前だわー。しかしリプレイの最後に
外見で攻受を判断してはいけません。組み合わせ(対戦)は定番カップリングとは限りません。「何でもあり」です。KISSごときはほんの序の口、パターンどおりにガンガン行っちゃいましょう!!
なんて書いてあるため、「パターンどおりにガンガン行った結果、どうしたら良いかを見たかったんだよ、私は!」というモヤモヤばかりが頭に残ります。納得いかない。納得したけど納得いかねえよ。天羅零のルルブに載ってる「枕事」技能の使い方の方が、まだ具体的だよ!!*3いかん、モヤモヤしすぎて意味がわからなくなってきた。
結論
私は、公式リプレイに対して期待しすぎていました。よく考えてみれば分かるようなことが、分からなくなる程度には…。従って学園薔薇ダイスの耽美戦闘は、具体的な先行事例が見つからないということで、自己流でやってみるっきゃねえ。そういうことだと思いました。つまり、全年齢対象でゲームをやりたいので、耽美戦闘は「そういう行為」を暗喩するダンスシーンに変えてしまうとかでも全然OKだろうということです。そう、インド映画のように…。*4
そんな感じではありますが、私は「太陽の警察」で、ぜひ「特捜最前線」とか「西部警察」ごっこをやりたいなとは思ってしまいました。そのうち、GMとしてセッションを開催したリプレイをアップすることがあるかもしれません。この本は、ネタゲー集としては、何かしら笑いのツボにはまるようなものが載っている素敵な本だと考えて頂いて問題ありません。私も実際、ゲラゲラ笑いながら読んでましたし。というわけで、ここで記事を締めくくりたいと思います。ちなみに、私が買ったときの値段は900円でした。Amazonマーケットプレイスに出品されているものと比べたら、圧倒的なお得感でした。*5
とりあえず、学園薔薇ダイスはいつか絶対に、やってみたい。そしてリプレイを書き起こしたいです。いや本当に。