Cobolerの実験場

書きたくなった文章を置きに来る場所

「とらい∵願」 その1

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友達の第1子出産祝い晩餐会で暴飲暴食した結果、食べ過ぎて前傾姿勢をとるのがしんどいという体たらくだよ…。今日のセッション、明日以降に書き起こし始めますね…。なんてこともありましたが始めます。

プロローグ

白面金毛九尾の狐、そは悪逆なり非道なり。 天竺、殷、日本、三国においてありとあらゆる破戒と殺戮を尽くし二人の武士に率いられた軍勢に破れし後は石に変わり、他を呪い毒を吐いた。
しかし玄翁和尚に3つに砕かれ仏法を授けられたという。

室町時代、今からおよそ600年昔の話である。

一人の僧が庄屋の家から出てきた。

「世話になりもうした」

「いえ、お坊様、ありがとうございます。これで辺りの村はすごしやすくなります」

「何たいした事はしておらん」

「これ、握り飯です。道中お気をつけて近くをお通りのさいは是非、村におより下さい」

「おお、これはかたじけない」

僧は握り飯をもらい相好を崩した。
村からいとました帰り道、自らの行いを確認するために、殺生石の前に立った。

音がした。いや、赤子の鳴き声だ。
立ち込めるしょうきの中、石の前で赤子は元気に泣いている。

尋常な子ではない。恐らくこの子は……。
ここで僧である自分がこの子にいきおうたのは神仏のお導きに違いない。

僧は赤子を拾い育てる事にした。

僧の名は玄翁と言った。

昨日と同じ今日
今日と同じ明日
世界は繰り返し時を刻み、変わらないように見えた
しかし人々の知らない所で、世界は大きく変貌していた。

キャラクター紹介

GM:じゃあキャラクター紹介どうぞ。

PC1 山科 謙

:山科 謙(やましな けん)です。17歳。出自は、「親の理解」というのがあるので、オーヴァードに対して親の理解がある。経験の「喪失」はどうしようかなーと思ったんだけど、PC2が目の前からいなくなったので。それを喪失にしようかなーと。
GM:それはそのまま通します。ある程度、ずっと付き合いがあるってことにしてもいいですし、それはもう、断絶があったってことでもいいです。これ、どういう理由でにします?あやかしといつまでも付き合っちゃいけない、みたいな?他の人には一切見えてないんだけど。「新しい友達のお姉さんが出来たんだ!」「だれー?」「どこー?」っていって、どこにも居ないっていうのを2、3回やらかしたら?もしかしたら、見えないジャームが暴れているところに、君だけが怯えているっていう。
:いや、子供の時に会ってて、それからしばらく会わなかったっていう感じのを考えてたんだけど。
GM:1回だけ会った?
:何回か会って、仲良くなったくらいで、会わなくなったって感じかな。引っ越しとかで。
GM:引っ越しね。
:で、また帰って来た。出来ることは、殴るだけ。分かりやすい白兵キャラです。
GM:オーヴァードの力については、どう思ってますか?
:んー。覚醒を「無知」にしたので。気が付いたらこんな力を持っていたので、これは普通だよね。みたいな。
GM:使うことには問題ない?戦闘の経験もある。
:多分、野良ジャームをなぎ倒したりしてる。多分。
GM:UGNは知ってる?
:世界観的に、ダブルクロスだからUGNは知ってる。知ってるけど、慣れあうつもりはあまりないかな。みたいな。モルフェウス、サラマンダーです。単体火力です。

PC2 ミズク

ミズク:分かりました。じゃあ本日のメイン・イベント。とても面白い俺のキャラクターを紹介すれば良いわけですね!出落ちでーす!名前はミズク。フルネームはミモジシウキモ・ズカウクヨツマ・クワホトカダタ。
時那:えっ
ミズク:地球人には言いにくいので縮めてミズク。そう彼女は、こぎつね座の恒星HD189733の周囲を回る惑星の出身のヒューマノイド型植物。つまり宇宙人です。
GM:あの、俺、あやかしをやれって言ったよな?(一同爆笑)
ミズク:待って、最後まで読めば、どこら辺があやかしかも書いてあるから!

という訳で、後で説明の全文を貼っておきます。セッション後にプリントアウトを頂きました。

ミズク:さっき思いついたんですが、髪型はツインテールになりました。理由は、九尾のキツネというのはですね、二尾七尋というアレがありまして。しっぽがふたつ、それが長いってことですね。っていうことで、ツインテールになりました。(笑)
時那:えっしっぽが2本なんですか?
ミズク:ないですよ。普通にピンク髪のエルフを想像して頂ければ。
ツインテールがしっぽに見えるから、九尾なの?
ミズク:そんなことはないです。あくまで外見的に九尾分をこう、入れたかっただけなので。

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ミズク:そんな感じで、いつもの私のキャラクターです。宇宙人だヨ。天狗だヨ。見た目はピンク髪のエルフだヨ。
GM:うん…まあ、それで…なに?時那さんが喜ぶかなっていう宇宙成分?
時那:ハハハ!!
GM:もう一回言うけど、俺は妖怪をハンドアウトにしろと言ったのに、なぜ宇宙人に?解せぬ。
ミズク:いや、でもメールで返したじゃん。妖怪とか、妖精とか、怪物の正体が、実は宇宙人だったんだっていうネタが。
GM:そこはわかるけーどーも!
時那:確かに、トンデモウォッチングしてたらよく見かけるトンデモ本の…論説ですね。
GM:なあそれ、後で覚えとけよ。それ(笑)そんな毒を吐かせて!せいぜい暴言を垂れ流せばいいじゃない!(笑)
ミズク:俺はもう満足したよ。今日は良いセッションだった。満足満足。
時那:お…終わっとる!(笑)
GM:この仕返しに後でAOGのシナリオ作ってきてやる、それで(笑)いつになるかは知らんけど!
ミズク:そんな感じで宇宙人でございます。宇宙人であること以外は普通です。
時那:それで、さっきの謙さんのシナリオに絡んでくるんですね。
ミズク:そうです。なんでこいつは袈裟を着ているかというとですね。こいつはグランドオープニングで拾われた赤子っていうのは、実はミズクの事なので。そのまま和尚さんに育てられたので、袈裟を着ています。その後諸国を行脚したので。
時那:育てる?
GM:説明してないやつなんだけど(笑)なんでこれ盛ってるの?
ミズク:という訳で、私は袈裟エルフです!
GM:それはそれで…新しい気がするな。
ミズク:ビジュアル的には新しいけど、ちょっとその新しさは必要かどうか。(笑)
GM:着物にスカジャンじゃ。みたいな。
:そもそも現代ものでエルフってどうなの。
ミズク:いや、宇宙人だから。エルフ。
GM:最近の、「30歳ニート戦場に立つ」っていうやつだと、普通にエルフが出てくる。現代のハズなのに。まあそれは置いておこう。次、3枠。

PC3 兼好 時那

時那:はい。こんなところに出てきていいんですか私って感じなんですけど…
ミズク:全然大丈夫ですよ(笑)エルフに比べたら何でも大丈夫ですよ!
:この出落ちに比べれば何でもマシマシ。
時那:で、出落ち…はい。兼好 時那(けんこう ときな)。ワークスは大学生。カバーも大学生です。出自は「双子」とあったですが、そこはあまり重要ではない。経験は「親友」これは、例のヒロインのゆずりはさんです。お互いオーヴァードであることは分かっていて、親近感があって。趣味が写真なので、お互い被写体になったりしたり。なんですけど、向こうから脈がある的な言動が時々あって、「これは!これはまさか!!」と思っているんですね。で、今までに彼氏とか居たことも無いし。来るんなら来てもええで!!みたいなボルテージが上がって来ているんだけど、ある日突然、ふっと行方不明になったとか、そんな感じで。
GM:ある日というか、ワンクッションあって。居なくなる前のシーンもあります。
時那:ああ。で、居なくなってしまい。悶々としている、と。この消化不良の気持ちをどうしてくれるねん、みたいな感じで。ゆずりはのことだけを考えて、悶々としているという感じです!
GM:それもう落ちてるんじゃね?
時那:落ちてると思いますね。
ミズク:(笑)
時那:多分、「あれはそういうつもりじゃなかったの!」とか言われたらがっくりして、それはそれなりに立ち上がると思うんですけど。(笑)
GM:大丈夫。「良いの…?」とか言わせておくから(笑)そんなところで。この3人で進めさせて頂きます。PC間ロイスの設定をお願いします。じゃあ①から②は。
ミズク:はーい。何て思われてるのかな。このきれいなお姉さんのこと。キラキラ★
:うーん…。
時那:分かりやすい!(笑)既に②から言われてる!
:お、おう。えーと、どうしよう。「憧憬」と…どうしようかな。
GM:ポジティブはファンタジー。
ミズク:何だろうファンタジー。(笑)
GM:ネガティブは、伝奇ファンタジー。
ミズク:よくわかんない(笑)
GM:大丈夫。俺も良くわからない!
:「疎外感」が良いかな。
GM:向こうは年上だし。
ミズク:人外魔境だし!(笑)
GM:妖怪とかについてはどう思ってます?妖怪というか、人間以外の存在について、受け入れる措置があるのか無いのかっていう。
:あるんじゃないかな?
ミズク:だがジャーム、お前は駄目だ。っていう感じですね。鬼斬りの太刀を持っている人は、ジャームを憎むようになるって書いてあるので。
:ジャームじゃないから大丈夫。
ミズク:次は②から③ですね。どういう面識があるんですか!?私は、桜の木に縫いとめられてた百舌のはやにえって感じなんですが。(笑)
時那:ですよねー!
ミズク:あ!でもネットに繋がってます!
GM:えっ!?
時那:ケータイ持っていらっしゃる!?
ミズク:いや、基本的に人間アンテナなので。ダメだった?もうちょっと孤独な方が良かった?
時那:いや、別に…?
GM:まさか、あやかし振って宇宙人が来るとは思わなかったし、まさかあやかし振って、電波に干渉するやつが来るとも思わなかった。別にお前孤独でもないじゃん。
ミズク:いや、孤独孤独!大事大事!
GM:2チャンに書き込みしても孤独は孤独か!
ミズク:掲示板を荒しても、孤独は満たされないんですよ。(笑)
:わかるわかる。
GM:いや、分かった分かった!!
ミズク:普通に細かい愚痴とかを聞いてもらいたいんですよ。という訳で、ネット友達というのはどうでしょうか。
時那:ネット友達ですか。
GM:何が興味あるの?二人とも。
ミズク:わたくしは…基本的に、日本の風俗全般を嗜んでおります(笑)
時那:お…お、おう。
GM:嫌な宇宙人だ。実はケロン星から来たんじゃねえの?
時那:どういうサイトで知り合うんでしょうね?
ミズク:私、facebookとかtwitterもやってますんで。そこでフォローしたりとか。
GM:それってあの、趣味の分野とかが合わないと、押さえないはずなのね。だから、共通の趣味を。RPGとかいかがですか?
ミズク:ハァ!?そっちがどんな趣味かによりますね。
時那:うーん。写真しか考えてなかった。
ミズク:写真か!とても嬉しいです!私、はりつけにされて動けないんで!
時那:ああ~!
ミズク:旅行した気分になれるので!というわけで、「この写真すごいですね、ステキですね」って言うコメントを書き込んだことがきっかけで、そこから仲良くなったってことで。というわけで。「感服」?違うなあ。
時那:わかりました!きっと、色々旅行に行ったりしてるんでしょうね。被写体はきっと、ゆずりはも多いんでしょうけど。
ミズク:「幸福感」にします。ネガティブは「嫉妬」。
:PC1のシナリオロイスの面影の君は、PC2な訳ではないのね。
GM:PC2だよ。
ミズク:まあ、これがPC2だとは思わなかったか(笑)
GM:次①と③。謙と時那はどこに住んでいるかって話なんですけど、違う都市にします。ゆずりはを後から追って来るみたいな。
時那:あ、そうなんですか?ああ、追いかけて、みたいな。
ミズク:探しに来るって感じかな~。
時那:そこで知り合ったでも良いし、前から知ってても良いと。うーん。
GM:大学生と高校生?家庭教師とか。カテキョ。トライです。
時那:ああー。それはいいかもしれない。じゃあトライで!えー。(ころころ)うーん。ポジティブは「誠意」。誠実さを感じた。勉強熱心で、やる気もあって、成績も上がって行ってるように感じます。ネガティブは(ころころ)ネガティブは「嫌気」で。こんなバイトはもうしたくないんでしょうね。みたいな。適当で良いです。

To Loveるクロスについて

ここでオープニングフェイズに続く!なんだけど、みんながこの後真面目に取り組むラブコメロールプレイの原動力である「To Loveるクロス」システムについてまとめておいた。(GMの日記を引用させて頂きました。)これについての説明はプリプレイの前、ハンドアウトが提示された頃だったので、セッションの録音では説明されていないんだな。

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とりあえず、現在山札には3枚、PCの手札として1枚づつカードがあります。「キスする」「振る」「告白する」以外の3枚は今のところ伏せておきます。

オープニングフェイズ

オープニングがあるとのことだったので、オープニングテーマはこんな感じでどうでしょうか。という曲を提示してみる。私がゆうべ、勝手に選びました。桜かつダブルクロス的なスピード感もあり良いと思ったのですが、何となく。

再会

GM:はい、じゃあ始めてもよろしいですね。PC1は今学校です。今、オープニングが流れてるので。その中で色々やってると思ってください。
ミズク:オープニングテーマですね。
GM:ですね。で、本編に入った瞬間に…
ミズク:この辺に「提供」が出ます。(笑)
GM:トライです!悪友に「おい山科!野球やろう!」違う。
時那:ん?
GM:「一緒にチャネリングやろうぜ!宇宙人は本当にいるよ!」と言います。
:お、おう。お前、本当にその話好きだな。(笑)
GM:傍らには「モー」っていう雑誌を持って。(一同笑)「みんなで一緒にUFO呼ぶんだけど、一緒にどうだ?」と言われるんですが、「今日は、昔行った神社に行こうと思ってるんだ。」と思い立っているところなので、ぶっちゃけ断ってください。(笑)
:あ、そうなの?
GM:これに付き合うと、大変なことになる気がするので。(笑)オープニング始まりません!
ミズクGM、提案があるんだが。神社じゃなくて寺が良い。
GM:ああ、寺、寺。
ミズク:私は仏教徒なので、神社に封印は嫌なんですけど…
GM:ああ、大丈夫(笑)神仏習合で、寺でもあり神社でもある!
:じゃあ、寺に行こうと思ってるんで。お前らは勝手にやっといてくれよ。
GM:「なんだよ、付き合い悪いなぁ。」というところで場所を変わりまして。いやほら、宇宙人が出るよっていう伏線を張っておかないと。
:ああ、前振りですね…。
GM:っていうのを考えてたんだけど、出落ちで全部バラされちゃったから(笑)そんな悲しみでした。ああ、夜中に来たってことになってたな。夜中で良いです?
:うん。
GM:月光に照らされて、会いたい人が立っている。こちらに気づかぬまま、空を見上げ、月を見ている。自分の故郷を見ているのかもしれませんね。本当に本人なのか、それは分からない。ひょっとしたら家族かもしれない。最初に会った、当時と同じ顔をしている訳で。だよね。
ミズク:はい。
GM:妹とか。娘とか。その横顔をずっと見ていたくて。話しかけたら消えてしまいそうで。躊躇していたら、彼女はこちらに気づいた。というところで、何か話しかけます?
:とりあえず、ボーッと見てると思うんで。

未知との遭遇

GM:ぼーっと見てる、と。PC2のオープニングになります。侵食率上げておいてください。
ミズク:どういう風な感じのオープニング?
GM:投げたやつそのまんま。
ミズク:ああ、はいはい。
GM:10年前か、その前の話ですね。

その日も空を見上げて、行き交う雲を見つめていた。
特にする事はない。ただただ無為に時は流れ、私は時代に取り残されていった。
父は遠くに行き、好いた男は離れて行った。それで良かった。それが望みだったのだから。それでも…。ああ、私は寂しいのだろうな。と自覚した。

眼下に広がる人の町を営みを見て、それに加われぬ自分を自分の感情をもて余す。
ああっもし、 時が来てこの邪魔な刀が無くなれば今一度、この空を舞い上がり、
この国の人々を恐怖のどん底に突き落とし、思う様に人の肉を食らってやろうかと考える。……ウソだ。そんな事をしても、ちっとも嬉しくない。
…あの人の子孫もこの町にいるのだろうかと思いながら少し恨めしげに、しかし愛しげに町並みから君は視線を切ると子どもの泣き声を聞いた。

探してみると境内の隅に泣いている男の子をみつけた。
この年代の子どもになら、此方を知覚する者はしばしばいる。人との交流を避けつつも求める君はついうっかり、彼に声をかけてしまった。

ミズク:はい。じゃあ、こう言います。とても優しげな声で。「これ、男子がめそめそと泣くものではありません。大丈夫、仏様が見守っておりますよ。」そう言って、頭をなでつつ、抱きしめましょう。
GM:あれ、それ…
時那:あれ、はりつけに?
ミズク:正確に言うとですね。わたくし、〈ファーコンタクト〉っていうレネゲイドビーイングのエフェクトを持っていまして。分身を生み出すことが出来ます。
時那:おおー。
ミズク:さすがに、子供にはりつけを見せつけるのは非常にしのびないので!分身を出して!ある程度は自由に行動できます。
GM:一応配慮してくれましたけど、シナリオの方でも、境内の中とか、ある程度の範囲までは出歩ける、まぼろしを出せるよっていう設定になってます。せいぜい山の中までです。
ミズク:ここでは好印象を植え付けておきます。現代で会った時がヒドイので!(笑)
GM:酷いのか!えー、謙は返事をしなければ、侵食率は上げなくて済むよ。(笑)
:ああ、あの~、だいぶ侵食率が高いので、ここでシーンを切っておいてくれると助かるね!修正が+4入るのね。鬼斬りの古太刀って。
ミズク:何を言ってる。侵食基本値は41ですよ!
時那:な、なんでそんなに高くなったんですか!?
ミズク:レネビと色々取ってるからです!(笑)

惨劇

GM:まあ、そうやって言いあって、一旦シーンを切ります。また現代に戻ったり、過去に戻ったり、うろちょろします。次はPC3オープニングです!…どうしようかなぁ。とりあえず、全部読むね。

このシナリオは3~4人用なので、空いた枠が1個ありました。今回のボス敵への敵対心の動機となるエピソードであり、さらに中盤から登場するNPCに対する感情にも影響するので、GMは文章を読むことにしました。でも、なかなかにダークな描写があるので、とりあえずここは覚悟がある人だけが枠の中を読んでくださいな。

幸せは簡単にうち壊された。

ケモノが現れた。瞬時に施設を破壊し、行きの駄賃に子どもの頭をかじりとり、帰りの土産にアベックを仲良く爪で串刺しにした。

パニックが起こった。

ケモノは気にせず追いすがり、爪を牙を振るう。
ケモノは殺戮の宴に酔いしれると暫くして遊び方をかえた。すぐに殺さない、長く苦しむ様に傷をつけ、末魔の苦悶の表情を楽しみ、家族なら片割れを殺して、生き残った方の絶望の悲鳴を浴びる。という風に。
無論生き残った方も見逃しはしない。

まずは足。次に腕、すぐ殺すなんて勿体無い。

そしてそれにも飽きたら、次は命の選択をさせる。

アベックに赤子のような声で「どっち」と指差す。

たまらず恋人を指差す男、女は信じられないモノを見る目で男を見た。
それが彼女が見た最後の風景だった。
喉笛を、いや首ごと食いちぎられ身軽になった彼女は彼の腕の中へ。恋人どうしの抱擁は短く男はボールの様になった彼女を放り投げる。

そのやり取りを愉しそうに見てケモノは嘲笑う。

それを見て指を指しあったカップルは仲良く胃の中へ。

死体は新たな獲物を刈る為に、未開の部族の投擲用の道具の様に使われ、小腹が空けばスナック感覚に食われた。

しかしその多くは道や店を飾る素敵なオブジェに様変わりし見物客を楽しませた。

「ずいぶん愉しそうに人を引き裂くじゃないか。性能試験に解き放ってみれば随分とまぁ、大味な展開だな。オーヴァードが数人いてくれたのが、幸いだったか追加の試験が省けた。帰るぞ。不満か?。舐めるなバカが」

男は呪を唱えると首輪状の呪具が締まり雷撃が走る。
ケモノの悲鳴があがり獣化が解け、ケモノは全裸の少女の姿に戻る。

男は倒れた少女に脚を振り上げて下ろした。何度も何度も何度も何度も。
少女は鼻血をだしてボコボコになりながら謝罪を口にする。男は少女の長い髪を掴み立ち上がらせビンタを一発。
拳で殴らないのは手加減ではない。
自分の拳を痛めない様にするためだ。
その証拠に続く腹への一撃はキッチリ、グーだった。
「バカアマが。立場をわきまえろ。チッ、靴がオマエの血で汚れたじゃないか。綺麗に磨け、(手で磨こうとして顔をもう一度蹴られる)違う舐めるんだよ、きれーにーなぁ?」

「オマエの唾液で汚れたがまぁ、いい。行くぞ」

 

殴り愛?

GM:じゃあPC4(時那は本来は4なのです)のオープニング行きます。
君の友達、高田 ゆずりは、は君の親友だ。母子家庭であり虐待家庭で育った、彼女は君と知り合い笑うようになった。
同じオーヴァードだという事もまた、親密さをました理由の一つと言えるかも知れない。そんな彼女から話があると呼び出された町は今、大変なパニックになっていた。被害の中心に足を運んだ君が見たのは暴れる、彼女だった。
GM:ちなみに。モルフェウスのオーヴァードで、全身を西洋鎧っぽい何かを纏って。キツネ面の、何かそんな感じで。
時那:へー。
GM:町を壊すわ、大変な騒ぎになっています。撃ちますか?
時那:うーん。そうですね、そこはもう猛烈に近寄って行って、拳を一発。
GM:拳を一発!?どこに!?
ミズク:なぜ!?
時那:だって、相手は完全武装しているゆずりはだってことは分かるし、それならもうこっちの拳を一発!
ミズク:それはあれですね、ちょっと頭を冷やそうかってやつですね!(笑)
GM:ホントにやるとは思わなかったよ!じゃあ、ガツンと重い一撃が!?入ります。どこに?
時那:顎…顎は死んじゃうかもしれない!
ミズク:顎は死ぬなぁ!
GM:後頭部!
時那:後頭部も死んじゃう!
GM:ボディ?
時那:ボディ!みぞおちに。
GM:そうか、白兵系だったか!じゃあ、「ごふう!」といって、その場にもんどりうって倒れます?(笑)とりあえず、ジャーム…?
時那:ジャームじゃないんですね、良かった!
GM:とりあえず、暴走状態の、エネミーじゃなくて、NPCじゃなくて、
:エキストラ。
GM:エキストラ(笑)、エキストラ。やりたいように出来ますよ!
時那:やりたいようにできるって、どういうことですか!?(笑)
:宣言すれば、その通りになるよ。殺す。って言えば死ぬし。
GM:抱きしめて落ち着かせる!って言えば、できますよ!
ミズク:いや、もう殴ってしまったんですけど(笑)
時那:とにかく、人目につかない所に引きずっていきます!
GM:じゃあ、引きずっていきます。あなたが触ったあたりで、鎧が解けて。
ミズク:むしろ、ボディブローで鎧が破壊されてる。(笑)
GM:まあ、そんな気もしなくもない(笑)暫くすると、目が覚めたでも良いですけど。何かします?今のうちにいたずらとか。
時那:しません!(笑)
ミズク:こらマスター、ちょいちょい入れるな!(笑)
GM:いや、顔にいたずら書きするとか。
時那:シリアスでしょ!?(笑)いやいやいや!まだ気が付いていないんだったら…。
GM:その横顔がすごくきれい。
時那:なんでそうなるんですか!?(笑)で、「ハッ、これは…!」といって一瞬クラッとするんですけど、
ミズク:待て待て待て(笑)
GM:なんかおかしいよ!?(笑)約全員!
ミズク:今シリアスなシーンよ!?3回唱えて!
:シリアスシリアスシリアス。シリアスって唱えればシリアスになるから!きっと!
時那:「ゆずりは!どうしたの!」と声を掛けて、意識が戻るのを待ちます。
GM:じゃあ、ゆずりはは目を覚まして、君の存在に気が付くと、思い切り抱きしめます。「すごく怖い目に遭ったんだ…」みたいな。
ミズク:なんだか分からないままに暴走して。そして、最後には、何だかわからない一撃を食らって昏倒したの!
GM:ものすごく強い敵が居たの!(一同爆笑)
:確かにそれは怖い!
GM:あんな強い敵に会ったのは初めてだったわ…って!(笑)通すの?これ!?通すの!?
ミズク:まあ冗談だからごめんなさい。(笑)
時那:まあ、そういうこともあるでしょう!
GM:近いことを言われる。
時那:「ごめん、最後の一撃は私だったんだけど…」どうして暴走してたのかが気になるじゃないですか!「どうしてこんな、街中で暴れたりしたの!?」
GM:「それは…」と言おうとするんだけど、彼女はその理由を言う事が出来ませんでした。いくら問いただしても。
時那:うーん、そうですね…。
GM:そして、彼女は、居なくなった。
時那:居なくなったっていうのは?
GM:足取りを追うことはできますが。この後、落ち着いて家に帰った後、居なくなる。
ミズク:連絡が急に取れなくなり、尋ねてみると、行方不明になっていることが分かる。ってところかな。
時那:わかりました。
GM:行方を追うことはできる。彼女は自分から行方を暗ました。で、謙たちが居るA市に移ったってことが分かる。まあ、UGNの方からも一応、要注意オーヴァードとして連絡が回ってるでしょうから。UGNからも逃げてる。
時那:はい。ゆずりはのことを良く分かっているのは私。保護者と言っても過言ではない位。絶対に見つけ出して、何が起こったのか聞いて、解決できるようなことがあったら、手助けをする。という決意をして、その町に向かいます。
GM:あなたが荷物をまとめたところで、シーンを切ります。

次はミドルフェイズです。その2に続く~。

BLセッションをするときは、必ずプレイヤーの地雷についてリサーチするんやで。せんかったら死ぬで。(ブログ主からのメッセージ)